【毎日書評】ネガティブ思考も、見つめなおして受け入れるだけ「人生は好転する」
人のせいにしない思考で本当の力が出せるようになる
Q:結婚して30年あまりが経ち、ふと「これまで何に対しても本当の力を出し切ってこなかったな」と振り返っています。 子育ても仕事も、そのときどきはそれなりに一生懸命やってきたつもりではいるのですが、「自分がやりたくてやった」のではなく、「きちんとやらないといけないから、やってきた」という感じがします。 これからは、個人事業主として取り組んでいる仕事に関して、自立できるくらい稼いでいきたいという思いを強く持っています。けれど、「力を出し切る」という部分に何かもやもやとしたものを感じます。なぜもやもやしているのか、どんな思考があるのか教えてください。(相談者・チエさん)(194~195ページより) この問いに対して著者は、「本当に力を出し切って起こるデメリット、大成功したら逆に困ってしまうこと」を書き出してみることを勧めています。 たとえば、「自分の自由な時間がなくなる」「家事と仕事との両立が大変」「じつはそんなに仕事をしたくない」「ダラダラしたい」など。 もしかしたらそれらは、いまの顕在意識とは矛盾した思いかもしれない。そのため、“心のなかにあるグダグダ”を受け入れる必要があるというのです。 もしかすると、「夫の給料だけでは満足していないから、私が働かなくちゃいけない」「両親の面倒を見なくちゃいけないから仕事をしなくてはいけない」など、潜在意識では「〇〇のせいで」なんて思っているのかもしれません。(195~196ページより) そういった思いをすべて理解し、受け入れたうえで、「誰かのせいにするのではなく、そろそろ自分の力を試してみて、力を出し切ってみる心地よさを体験したいよね」と、やる気が湧いてくるように自分に語りかける。そんなアプローチが大きな意味を持つということです。 つまり重要なのは、自分のなかにあるグダグダを認めること。そうすれば、仕事も生活もうまくいくようになる。著者はそう結論づけています。(194ページより) 本書を読み終えたころには、自分の潜在意識と仲よくなれる方法が身についているはずだと著者は断言しています。思考の見なおしを日常生活に取り入れ、自分自身で人生をブラッシュアップしてみてはいかがでしょうか? >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: フォレスト出版
印南敦史