台湾出身の映画監督アン・リーさん、高松宮殿下記念世界文化賞を受賞 11月に授賞式
(東京中央社)世界の優れた芸術家に贈られる「高松宮殿下記念世界文化賞」の第35回受賞者が10日、発表され、台湾出身の映画監督、アン・リー(李安)さんが演劇・映像部門の受賞者に選ばれた。授賞式は11月19日に東京で行われる。リーさんも米国から訪日し、授賞式に出席する予定だという。 同賞は日本美術協会が主催。1988年に同協会の設立100周年を記念して創設された。世界の芸術家を対象に毎年、絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像の5部門の受賞者に感謝状とメダル、賞金1500万円を贈呈している。 リー監督は「ブロークバック・マウンテン」(2005年)と「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」(2012年)で米アカデミー賞監督賞を2度受賞した経歴を持つ。同協会によれば、台湾出身者の同賞受賞は初。李氏は同協会を通じ、「本当に大変光栄で、胸に刻みます。台湾がこのように認められることをとても誇りに思います」とコメントを寄せた。 (戴雅真/編集:名切千絵)