長谷川慎(THE RAMPAGE)と古屋呂敏が初共演&初主演で挑んだ、オトナのBLドラマ『恋をするなら二度目が上等』
長谷川慎&古屋呂敏の愛が深まる過程を追った特典映像も必見!
岩永の助手で、「かつて岩永と関係を持ったことがある」という白石優人(髙松アロハ)や、宮田に近付く謎めいた男・椙本恭介(白石隼也)の策略に翻弄されつつも、むしろそれをきっかけに距離を縮めていくことになる宮田と崇。長谷川慎と古屋呂敏がどのような心境でそれぞれの役に臨み、コミカルさと繊細さを併せ持つ拗らせキャラを、いかにして体現するに至ったか。Blu-ray&DVD BOXに特典映像として収録された、1時間4分にも及ぶ「メイキング・オブ・『恋をするなら二度目が上等』」や、第1話の放送直前に都内で実施された「完成披露トークイベント」の模様(こちらの尺は33分!)。OKシーンとの分かりやすい対比とセンスの良すぎるテロップで、観ながら思わずニヤニヤせずにはいられない「NG集」(21分)。さらには、本編DISC1に収録の「第1話の本編ビジュアルコメンタリー」を、第2話~第6話の本編と併せて何度も好きなだけリピートすることで、劇中の宮田と崇としての関係値を築き上げていった、長谷川&古屋への愛も深まるに違いない。 ちなみに筆者は、完成披露トークイベント→メイキング→NG集→第1話本編ビジュアルコメンタリーの順で観たが、長谷川と古屋がトークイベントで話していた内容の裏取りや答え合わせをしているかのような面白さがあり、「あぁ! あの時のあの話はこのシーンのことだったのか!」と途中で何度も膝を打ちながら、最後にビジュアルコメンタリーで知り得たトリビアに驚いては、さらに本編の第2話、第3話へと戻る……という、無限リピート状態に陥ってしまった。(もちろんどの順番で観るかの選択はお好みでどうぞ!)
「朝・晩のハグは絶対に欠かさない」2人だからこそのリアルな距離感
「宮田役のまこっちゃん(長谷川)がとても可愛らしくて、愛おしくて……。ナチュラルに、長谷川慎さんを口説き落としにいっていた」(by古屋) 「宮田は感情を素直に表に出してはいけない役だったにもかかわらず、崇を演じる呂敏さんをいざ前にすると素でニヤけてしまい、監督から『惚れすぎないようにして!』と注意された。呂敏さんに口説き落とされないように頑張った」(by長谷川) といったトークイベント内の二人のコメントからも伝わるが、撮影中は崇と宮田に自然とリンクする瞬間が何度もあった様子。中でも特に興味深かったのは、ベッドシーンの撮影の裏側で、「古屋が長谷川の右肩の艶やかさに衝撃を受けた」という一連のエピソードである。長谷川の肌艶の秘密を探るべく古屋が観察していたら、本番前に大量のボディクリームを全身にたっぷり塗り込んでいるのを目撃! 長谷川は「てっきりスタッフが用意した共有物だと思い込んでいた」と言うが、実はそのボディクリームは古屋が撮影に向けて気合いを入れるために購入した私物であり、とても良い香りがする超高級なものだった。「悪気はなかった」と思い出し笑いしながら必死で釈明する長谷川と、「あの時まこっちゃんは5000円分くらいひとりで使ってた!」と怒りつつ、「でも、そのおかげで二人でいい香りを纏って撮影することができた」と綺麗にまとめる古屋のやりとりが最高だった。 およそ1カ月間に及んだドラマの撮影中、お互いの距離を縮めるためにも「朝と帰りの1日2回、必ずハグをする」という約束を交わし、それを実行に移していたという二人。初共演にして初のW主演というプレッシャーと戦いながら、「漫画原作をいかにナチュラルかつコミカルに実写ドラマとして成立させられるか」という難題を前に、監督たちと何度も話し合い、笑顔で乗り越えた日々が、メイキングカメラにしっかりと記録されている。 文=渡邊玲子 制作=キネマ旬報社
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