夏の高校野球　千葉日報オンライン読者アンケート

　木更津総合の優勝で幕を閉じた2024年夏の高校野球千葉大会。房総球児による数々の名勝負が生まれました。熱闘の18日間を振り返ろうと、千葉日報はオンラインアンケートを実施、番付を作りました。県民を最も熱くさせた試合はどれだったのでしょうか。3～1位を紹介します。（集票期間9月18～27日）

3位　5回戦　千葉明徳－中央学院　53票

千葉明徳─中央学院　延長11回表を無失点に抑え、雄たけびを上げながらベンチに戻る中央学院の蔵並＝県総合SC

　53票を獲得し3位に選ばれたのは、5回戦千葉明徳と中央学院の一戦でした。中央学院は昨秋の県大会を制し、センバツでは4強入りを果たした優勝候補。対する千葉明徳は終盤の爆発力が光る強豪で、銚子商との2回戦では9回裏に4点差をひっくり返して勝ち上がってきました。そんな両校の激突は、3時間47分に及ぶ熱戦に……。 　▽5回戦（県SC野球場） 千葉明徳 　　01031000000―5 　　10130000001x―6 中央学院 （延長十一回、十回からタイブレーク） 　中盤までに5－5の同点になると、そこから互いに一歩も譲らない投手戦に。そして延長タイブレークの11回裏、中央学院が連続四球で押し出しサヨナラ勝ちを決めました。 　アンケートには「ドキドキしながら見ました！最後まで一生懸命野球をやる選手に心を打たれましたし、延長の投手戦は非常に見応えがありました！」「明徳の試合は感動的な試合が多かった」など心を動かされたという声が集まりました。

2位　5回戦　木更津－東京学館船橋　57票

東京学館船橋－木更津　9回表木更津2死二、三塁、斎藤の左前打で二走小嶋が本塁を突くがタッチアウト。捕手青柳＝ゼットエー

　2位には、57票を獲得した5回戦、木更津と東京学館船橋の試合が選ばれました。木更津は、県立勢で唯一16強に残った伝統校。一方の東京学館船橋は、Bシード千葉黎明を大激戦の末破るなど勢いに乗るチーム。試合は学館船橋が初回に先制点を挙げると、一度もリードを許さないまま得点を重ね、4点差で最終回を迎えました。 　▽5回戦（ゼットエー） 木更津 　　000022003―7 　　10041110×―8 東京学館船橋 　8番から始まった木更津の攻撃は、学船エース森脇大馳投手の前に2者続けて凡退に。2アウトランナーなし、点差は4……そんな絶望的な状況でも木高ナインは諦めていませんでした。 　1番の菅原達也が右前打で出塁すると、続く高池秀弥の2塁打で1点を返します。3、4番も安打で続き2点差に。三塁と二塁にランナーを置いて、2年生の斎藤寿仁が放った打球はレフト前に落ちました。 　三走が返って1点差、三塁コーチャーが腕を回すのを見て、二走小嶋博が一気にホームへ……しかし学船の完璧な中継プレーに阻まれ、奇跡は成りませんでした。 　読者からは「もう無理かと思われた2アウトからの反撃に鳥肌が立ちました」「最後まで諦めない姿は勇気と感動をもらった」とミラクルに感激する声だけでなく「レフトの選手のバックホームも素晴らしかった」と学船ナインをたたえるコメントが届きました。