槙野智章監督、品川CCが開幕2連勝「不細工な試合でも勝者のメンタリティーを持って積み上げる」
◇サッカー神奈川県社会人1部リーグ▽第2節 品川CC横浜 2(2―0、0―1)1 イトゥアーノFC横浜(14日、横浜市・玄海田公園) サッカー元日本代表DFの槙野智章氏が監督を務める品川CC横浜が14日、神奈川県社会人1部リーグ戦でイトゥアーノFC横浜を2―1で下し、開幕2連勝を飾った。 開始8分、かつてJ1磐田や横浜FCなどでプレーしたMF松浦拓弥の左CKからMF鬼京大翔が強烈な右足シュートで先制点。同27分には左クロスからMF坂東篤が追加点を決めた。 2―0のハーフタイム。槙野監督は「ビルドアップと攻撃の安定感が少し欠けていた」と、DF2人とFW1人の計3人を一気に変更した。だが、最高気温25度の暑さで運動量が減る中で相手にチャンスを作られ、後半15分にクロスから失点。終盤も猛攻を受けながらも要所をしのぎ、1点差を守り切った。 槙野監督は「不細工な試合をしてしまったけど、本当に勝ったことが全て。自分たちがやってきたことがこの試合は本当に出せなかった。今年のワーストゲーム。今日は(100点満点で)20点くらい。勝って『やった~』じゃなく、厳しくやっていきます」と話した。 2点リードした後半開始時の“3枚替え”は、槙野監督らしさが出た。「選手に対して『プレーが良くないから代えた』というのと、『頑張っていると使ってもらえる』というメッセージはある。スタメン11人、プラス数人じゃなくて、20人のチーム。ちゃんと全員見てるよっていう合図を出した」と意図を明かした。 槙野氏は22年限りで現役引退。昨年2月から品川CCのテクニカルアドバイザー&セカンドチーム(神奈川2部)の監督を務め、今季からトップチームの監督に就任した。リーグ戦10チーム中3位以内が関東社会人選手権大会への出場権を獲得し、来季の関東2部リーグ昇格を目指す。 指揮官は「(リーグ戦は)18試合しかないので、うちは上の3つに入ることよりも関東2部に上がることをイメージして、そこを常に見据えてやることが大事。不細工な試合でも勝者のメンタリティーを持って積み上げていかなきゃいけない」と強調した。次戦は28日にFIFTY CLUB戦(東戸塚)に臨む。(星野 浩司)
報知新聞社