「雨の日は頭が痛い」原因は “気圧” よりも “湿度” にあった!メカニズムを医師に聞いてみると
梅雨や台風の時期、気象の変化が原因とみられる頭痛に悩まされる人も多いのではないでしょうか。なぜ頭痛が起きるのか…、どのように対処すればいいのか…。実は「湿度」が関係している指摘があります。頭痛外来を行っている脳神経内科医に聞きました。 【写真を見る】「雨の日は頭が痛い」原因は “気圧” よりも “湿度” にあった!メカニズムを医師に聞いてみると 梅雨時期になると、頭痛やめまい、だるさなど、体に不調が出てくる…。 その原因は「湿度」にあるかもしれません。 さくらニューロクリニック 松田博医師「頭痛外来に『低気圧で頭が痛いんです』と受診される方が多いのですが、頭痛は天候による低気圧だけでなく、湿度や気温も関係しているんです」 頭痛外来を設けている富山市のさくらニューロクリニック、松田博医師によりますと、梅雨の時期に起こる頭痛のほとんどが「片頭痛」だと指摘します。 頭の片側、または両側のこめかみ付近が脈打つように痛むのが「片頭痛」です。 さくらニューロクリニック 松田博医師「片頭痛は脳の血管が拡張し、痛み物質が出たり神経を圧迫したりすることで起こります」 松田医師が指摘する「気圧」や「湿度」との関係とは…。 ■片頭痛の原因は「気圧」より「湿度」 梅雨や台風の時期に発生することの多い低気圧によって空気の酸素濃度が低下します。そのため、血液中の酸素が少なくなってしまうといいます。 さくらニューロクリニック 松田博医師「酸素濃度が低くなるとは言っても息苦しくなるほどではないのですが、脳はたくさんの酸素を必要としますから、脳の血管が酸素を求めて拡張し、その結果『片頭痛』が起こる」 片頭痛の原因は、以前から「気圧」「湿度」「気温」の順に影響すると言われていたそうですが…。 さくらニューロクリニック 松田博医師「数年前にアメリカのハーバード大学が発表したデータによると、頭痛に影響するのは1番目が「湿度」、2番目は「気圧」、3番目は「気温」ということが分かりました」 湿度70%を超すような場合は、頭痛を引き起こす可能性が高まるとうデータもあるいいます。