地元の魅力「デカ盛り」 犀川地区に住民特製カレー 辰巳用水、豊かな自然…
●来年1月から提供 国史跡「辰巳用水」や豊かな自然など、犀川地区の住民が地域の魅力を表現した特製カレーライスを完成させた。ルーで犀川を、地元産米を使ったターメリックライスで山林を形作った「さいがわデカ盛りカレー」の総重量は3キロ。13日に犀川公民館で試食会が開かれ、お披露目された。来年1月から末町の飲食店で提供される予定で、プロジェクトに協力した人たちはインパクトが大きい名物として、人を呼び込むきっかけになってほしいと期待を寄せた。 カレーは、市地域おこし協力隊員として犀川公民館を拠点に活動する山部裕太さん(33)が中心となり、約1年間の試作を重ねてきた。 ターメリックライスの上に素揚げしたブロッコリーやパプリカをのせて山間地をかたどったカレーと、辰巳用水のトンネルなどをイメージしたハントンライスが一皿になっており、イワナやヤマメの唐揚げは用水前の「三段石垣」に見えるよう盛り付けた。 米は、犀川地区や近隣の中山間地で栽培されるコシヒカリ「犀滝(さいたき)の香(かおり)」を使用。直径40センチの大皿には、地元の犀川小の児童が犀川を泳ぐ川魚や山々の風景を描いた。 試食会場にカレーが運び込まれると参加者は「これはすごい」と歓声を上げた。犀川小5年の小路栞凛さん(11)は「野菜がたくさんでおいしかった」と笑顔を見せた。 山部さんは「ようやく完成してほっとしている。たくさんの人に犀川地区を知ってもらいたい」と話した。5~6人前というデカ盛りカレーは、山部さんが間借り営業する末町の「カレーハウス やまねこ亭」で提供される。