【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第4ステージ】ブエルタを知り尽くす男・ログリッチ 今大会1つ目の山岳を制しマイヨ・ロホに袖を通す「今日の僕は幸運で、脚にも力があった」
ミラベテを上り終えた後に、アルミライユがアタック。パブロ・カストリーリョ(エキポケルンファルマ)が続き、2人逃げとして先を急ぐ。メイン集団はなおもレッドブル・ボーラ・ハンスグローエが主導権を握って、先頭2選手と差を2分程度にとどめている。この流れのまま155km地点に設置された中間スプリントポイントに達して、カストリーリョが1位通過。少しおいてやってきたメイン集団は、ポルトガルステージで競り合ったワウト・ファンアールト(ヴィスマ・リースアバイク)とカーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク)が上位通過をかけたスプリント。ここはグローブスが3位通過として15点を獲得。ワウトも13点を獲って、ポイント賞首位の座はキープしている。
すぐに最終登坂ピコ・ビリュエルカスの上り口を迎えて、メイン集団ではスプリンターを中心に役目を終えた選手たちが後方へ。その中にはワウトの姿もあって、この時点でマイヨ・ロホは別の選手へ移ることが決定的になる。
登坂距離14.6km・平均勾配6.2%、最大勾配が20%を数える急坂が本格化すると、ティーレックス・クイックステップやリドル・トレックも集団前方へ上がって隊列を編成。路面がアスファルトからコンクリートに変わった残り5kmでは、UAEチームエミレーツが攻撃に出て、パヴェル・シヴァコフが抜け出しを図る。タイミングを同じくして、逃げで粘っていたアルミライユとカストリーリョを集団がキャッチ。残り4kmを前にログリッチがみずからシヴァコフの先行を封じたのをきっかけに、総合系ライダーたちによる勝負が本格化した。
勾配20%区間で集団の人数が大幅に絞られると、フィニッシュまで3.8kmを残したところでフェリックス・ガル(デカトロン・AG2Rラモンディアル)が単独で先頭に立つ。これでペースが上がると、アダム・イェーツ(UAEチームエミレーツ)やリチャル・カラパス(EFエデュケーション・イージーポスト)がついていけず後退。ログリッチが追走態勢に入ると、レナルト・ファンイートヴェルト(ロット・デスティニー)、エンリク・マス(モビスター)が続いた。
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