ノードストロム、創業家が約62.5億ドルで買収へ-非公開化で合意
(ブルームバーグ): 米高級百貨店ノードストロムは23日、創業家が現金およそ62億5000万ドル(約9800億円)で同社を買収し、非公開化することで合意したと発表した。非公開化を通じて経営再建を目指す。
ノードストロム家は取引の一環として、一族とメキシコの百貨店チェーン、エル・プエルト・デ・リバプールがまだ所有していない発行済み普通株式のすべてを取得する。取引は2025年前半に完了する予定。
株主は、普通株1株当たり現金24.25ドルを受け取る。非公開化後はノードストロム家が株式50.1%、リバプールが49.9%を保有する。
同日午前の取引で、ノードストロムの株価は約1%下落している。同社株価は20日終値時点で年初来33%値上がり。これに対し、S&P中型株400指数の上昇率は12%にとどまっている。
ノードストロムの取締役会が今回の買収案を受け入れたことは、全盛期からの衰退と成長見通しの低迷を浮き彫りにする。創業家が2018年に1株50ドルでの非公開化を提案したに際は、買収額が低すぎるとして拒否していた。
原題:Nordstrom Family to Take Chain Private in $6.25 Billion Deal (1)(抜粋)
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Jeannette Neumann