男子100Mは柳田中心か、田中は複数種目の代表狙う パリ五輪選考兼ねた陸上日本選手権
陸上のパリ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権が27日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムで開幕する。参加標準記録突破者は、優勝すれば五輪代表に決定する大一番。各種目で激しい戦いが繰り広げられそうだ。 陸上の花形種目である男子100メートルでは、すでに代表入りしているサニブラウン・ハキーム(東レ)が今回は欠場。残りは最大2枠で、15日に追い風参考ながら9秒97を出した柳田大輝(東洋大)を筆頭に、前回大会覇者の坂井隆一郎(大阪ガス)や3大会連続五輪出場を狙う桐生祥秀(日本生命)らが争う。 男子110メートル障害では、昨年の世界選手権5位の泉谷駿介(住友電工)が代表入りを決め、今回は出場しない。すでに参加標準記録をクリアしている村竹ラシッド(JAL)は、泉谷とともに日本記録を持つ実力者で、自身初の五輪代表切符を狙う。男子400メートルでは、日本記録保持者の佐藤拳太郎(富士通)と佐藤風雅(ミズノ)の2人、男子400メートル障害でも初五輪を目指す豊田兼(慶大)ら3人がすでに参加標準記録を突破。混戦ムードだ。 女子5000メートルで五輪出場権を手にしている田中希実(ニューバランス)は、2種目目の代表入りを狙う1500メートルに加え、800メートルを含めた3種目にエントリー。走り幅跳びでは、男子の橋岡優輝(富士通)と女子の秦澄美鈴(住友電工)がともに参加標準記録をクリア。優勝してパリ行きをつかみにいく。 また、昨年の世界選手権金メダリストで、パリ五輪行きをすでに決めている女子やり投げの北口榛花(JAL)も出場予定。2年ぶりの優勝を手にして、金メダル獲得が期待される五輪本番に繋げられるか。(小川寛太)