男性が生理痛を体験してみると…女性の悩みを支援する取り組み 企業で進む
TVOテレビ大阪
女性はわかるけど、男性にはわからない。これ、なんの話かというと「生理痛」の話です。生理の大変さを会社みんなで分かち合う。そんな動きが起こっています。 全国にリユース業を展開しているこちらの企業に勤める、かおりさん(仮名)。2024年4月からある福利厚生を利用しています。 「低用量ピルを会社負担で毎月服用することができています」 そう、低用量ピルです。 オンラインで処方してくれるサービスを会社が導入。ひと月およそ2000円から3000円するピルの代金の全額を会社が負担しています。ピルは生理痛や月経前症候群など、月経にまつわるトラブルを軽減する効果もあります。 【かおりさん(仮名)】「怒りっぽくなる。私の場合はそれが外にでてしまう。感情として表に出てしまう。それがすごく楽になった気がします。システムに入力すれば使える」【記者】「上司に申告しなくていい?」 【かおりさん(仮名)】「あ、はい。自分の意志だけで」 女性社員の20%にあたるおよそ70人が利用しているといいます。 【制度を導入した企業】「働きやすくする方法がないかということで当時の役員、現社長になるんですけど、社長からの提案で導入しました」「ちなみにその社長は男性?」「男性です」 男性社員はもっと女性の同僚の生理を知るべき。11月、助産師を招いて講座も開かれました。 【助産師の説明】「現実的に生理がつらいは言いづらい、女性は。言えない背景にどんなものがあるか。生理のつらさを分かってもらえるのが難しいから」 そこで…【男性】「あいたたたたた!」実はこれ、生理痛を体験しているんです。 【体験した男性】「なめていたというか…汗がでてきています」 パッドを下腹部につけ電気の刺激により生理痛を再現。男性は激痛に悶えていますが、女性が体験すると…「これくらいなら(仕事に)来ますね」慣れ親しんだ痛みです。 【女性】「家に帰ったらバンと寝ますけど、仕事は来ます」 【男性】「休みなさい!」「想像してたよりも・・・これはみんなやるべき」(同僚に頭を下げる男性社員) 「なかなか男性にはない痛みになるので。こういう機会に体験してもらうことでより理解を深めてもたえたのかな」 日本では生理休暇を取得したことのある人の割合は0.9%。体がつらくても職場には言い出しにくいというのが背景にあります。 【男性社員】「そう簡単にごろっと払拭できるとは思わないですけど、企業とか地道な活動を続けていくことで徐々に徐々に変わる。変える立場になっていきたい」
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