二宮和也“天城”、“渡海”との関係が明らかになったが倒れてしまい絶体絶命のピンチに<ブラックペアン>
二宮和也が主演を務める日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第8話「渡海と天城の秘密」が9月1日に放送。第8話では、天城雪彦(二宮)と渡海征司郎(二宮・2役)の関係性が明かされた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】佐伯が院長選に再出馬することを表明したことで、次期院長の座が危うくなった副院長・江尻(大黒摩季) ■シーズン1のなじみのメンバーが再び集結 同作は、2018年4月期に二宮主演で放送された日曜劇場「ブラックペアン」の続編。海堂尊の小説「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」(講談社文庫)を原作に、シーズン1から6年後の物語が描かれている。 同作で二宮が演じるのは、6年前に東城大学医学部付属病院を去った外科医・渡海征司郎と瓜二つの謎の男・天城雪彦。また、シーズン1に出演していたメンバー、外科医・世良雅志役の竹内涼真、看護師・花房美和役の葵わかな、看護師・猫田麻里役の趣里、外科医・高階権太役の小泉孝太郎、病院長・佐伯清剛役の内野聖陽らも続投。 さらに、橋本さとし演じる佐伯外科准教授の黒崎誠一郎、神野三鈴演じる看護師長の藤原真琴、内村遥演じる佐伯外科の医師・垣谷雄次、今野浩喜演じる佐伯外科の医師・関川文則ら、“チームブラックペアン”の再始動に欠かせない東城大の医師・看護師が再集結。 その他、シーズン1では新人研修医だったがシーズン2では外科医に成長した田口公平役の森田甘路、速水晃一役のヤマダユウスケ、北島達也役の松川尚瑠輝、シーズン2でも佐伯外科の看護師として変わらず働く宮元亜由美役の水谷果穂も続投。そして、韓国人研修医パク・ミンジェ役として、日本ドラマ初出演となる韓国の若手俳優キム・ムジュンの出演がしている。 ■新キャラクターの登場によりかき乱されていく東城大 シーズン2から登場する新キャラクターとして、維新大学心臓外科教授・菅井達夫役で段田安則が出演。菅井は、佐伯と同じく日本の研究医療の頂点である全日本医学会の会長の座を狙っており、佐伯と一騎打ちになると言われているライバル。佐伯が計画している心臓外科に特化した専門病院の開設を阻止しようとする。 また、治験コーディネーター・椎野美咲役に田中みな実が配役。美咲はドラマオリジナルのキャラクターで、シーズン1で登場した木下香織(加藤綾子)の後輩。勘が鋭く、営業能力が高い美咲は、佐伯からの信頼も厚く、新薬や機器開発の治験窓口となり、主人公の天城と絡んでいく。 ■佐伯が院長選に再出馬することを表明し、院内に不穏な空気が 維新大の菅井教授と争っていた全日本医学会の会長選に勝利した東城大の佐伯。院長の座を他の誰かに譲るものだと思われていた。しかし、佐伯は院長選に再出馬することを表明し、東城大附属病院内の空気が不穏なものになっていった。 院長になれると確信していた副院長の江尻(大黒摩季)はもちろん、“世代交代”を推し進めようとしている佐伯の方針に、看護師長の藤原も佐伯に対して不信感を抱くようになっていた。 病院内の雰囲気が悪化し、この後の展開が読みづらくなっている中、天城にも動きがあった。 ■天城は1枚の写真を見つけ、渡海の実家に向かう 院内に残っていた渡海の私物を漁っていた天城は、1枚の写真を見つけた。ケーキの乗ったテーブルの向こう側に二人の男の子が座っている写真だ。二人の前には青と黄色の車のおもちゃが見える。 二人の男の子は双子で、車のおもちゃは誕生日にもらったプレゼント。黄色い車の方を天城が持っているようだ。 そんなタイミングで渡海から佐伯に電話がかかってきた。天城が自分のことを嗅ぎ回っていることを知り、「邪魔です。どうにかするんじゃなかったんでしたっけ?」と天城の動きを止めたい様子。 天城は、今は誰も住んでいない渡海の実家に来ていた。家の管理を任されている女性に、中に入れてもらった天城は、そこに残されている物を調べていく。二人の男の子の手形、生まれた時からの写真のアルバム。3歳の誕生日と書かれたところの写真が抜けている。 ■ 生みの親の“おかげ”で家族を壊される苦しみを知った その写真こそ、病院で天城が見つけた写真だった。3歳の誕生日のことを思い出していると、佐伯が現れた。佐伯は天城と渡海が双子だということを知っていた。 渡海家で生まれた天城は、3歳まで渡海と一緒に暮らしていた。しかし、天城は、渡海家を離れることに。天城は、思い出を振り返りながら、「僕が生き続けるためには何年もの間、オペを受け続ける必要があった。しかし、それには莫大な費用が掛かった。それができなかったため、フランス国立大学病院の心臓外科の権威である天城司(大和田伸也)先生のところに僕を養子に出した」と、隠されていた秘密を明かす。 司による手術によって天城は生き延びることができたが、心臓は完治したわけではなかった。育ての親のおかげで病気と向かうことができ、生みの親の“おかげ”で家族を壊される苦しみを知ったとも吐露した。 そして、発見した1枚の写真によって天城は真実を知ることとなった。それまでは、自分が病気を患って、それを治すために莫大な費用が掛かるために養子に出されたと思っていた。しかし、写真の中の病気の子は“青い車”を持っていたのだった。 ■「僕の心臓を治せるのは、僕しかいないんだから…」 車の色で気付いた。心臓の病気だった子どもは自分(天城)ではなく、渡海だったということを。実家にあった母子手帳が動かぬ証拠となった。 全てを知っている佐伯は、天城に全てを打ち明けた。病気だったのは渡海のほうで、司と渡海の父親が手術を行ったが、難航し、命は尽きる寸前だった。そこで、健康体の天城の内胸動脈を渡海に移植を行った。しかし、その移植手術は違法行為だったため、二人の子どもにそのことを気付かせないように離れて暮らすようにさせたという。 そのまま何もなければ隠し通せたかもしれない。だが、フランスで暮らし始めた後、天城は渡海と同じ心臓疾患を抱え、手術をすることになってしまった。 真実を知った天城は「やっぱふざけてるよ」と怒りと悲しみが収まらない。佐伯は「絶対、おまえを死なせはしない。私がなんとかする」と約束するが、「無理だよ。だって、僕の心臓を治せるのは、僕しかいないんだから…」と絶望を感じ、渡海家を出ていった。 ■オペ室に現れた渡海「やりませんよ、あんなギャンブルみたいなこと」 天城が倒れ、東城大附属病院に運ばれた。「治せるのは僕しかいない」と言っていたように、天城を治すためにはダイレクト・アナストモーシスを行うしかない。佐伯は医療AI(人工知能)・エルカノを使って自分が行うことを決意してオペを行うが、緑内障が進行していて視野が欠けていることをオペ中に明かす。世良(竹内涼真)にアシストしてもらって乗り切ろうとするが、行き詰まってしまった。 絶体絶命のピンチを迎えた時、渡海がオペ室に入ってきた。しかし、佐伯が「ダイレクト・アナストモーシスができるか?」と聞くと、渡海は「いや。やりませんよ、あんなギャンブルみたいなこと」と不敵な笑みを浮かべた。 天城と渡海の関係性が分かり、二人の過去、そして病気のことも明らかになった。天城、渡海それぞれが背負ってきたものがあり、お互いに対して複雑な思いがあるだろう。このオペに渡海が参加することで、何か変えることができるのだろうか。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部