「骨が見えるほど、うれしい」 身長155cmで体重26kg 子どもの発症増える“摂食障害” 苦しんだ女性が明かす壮絶な過去
それから6年。少しずつ食べるように努力して、何とか体重を増やしましたが、今も外食はせず、スーパーへ買い物に行ってもカロリーの高いものは選ぶことができないそうです。食事は、お米ではなく、カロリーが低いオートミールがメイン。今までは野菜ばかりでしたが、痩せてしまうので、肉か魚か豆類は食べるようにしているそうです。 女性は現在、食べ過ぎてしまう「過食症」という真逆の症状にも苦しんでいます。きっかけは、食べ過ぎた時に吐いて、気分が楽になったこと。最近は毎日のように、過食と嘔吐を繰り返しているといいます。 (15年拒食症に悩む女性) 「食べると止まらなくなって、コントロールできないというか。泣きながら吐いて、つらいのに、またやってしまう。過食嘔吐すると(胃酸で)歯がぼろぼろになります」 15年以上続く摂食障害との闘い。病院が少なく薬もないので、一度かかってしまうとなかなか治りにくいと悩みを吐露します。 (15年拒食症に悩む女性) 「友だち付き合いも悪くなり、孤独になりました。今の時間は一瞬しかないのに、全部つぶれていく。何も考えずに、ご飯を食べたいです」 ■若年化する摂食障害 小学生で拒食症になった女性も 心の病である摂食障害の患者は現在、国の調査によると推定約24万人。摂食障害の死亡率は約5%にのぼり、心の病の中では最も高いといわれています。患者を支援している団体は、現状に危機感を持っています。 (支援団体「摂食障害よりみち」・鈴木佳世代表) 「最近、若年化していると感じます。SNSが普及し、細身できゃしゃな子たちを見て、そうなりたいと思う子も多いのかなと」 愛知県瀬戸市に住む現在18歳の渡邊優杏さんは、小学6年生で拒食症になりました。渡邊さんは、完璧主義者だったと当時を振り返ります。 (渡邊優杏さん) 「性格的に自分が一番良くないと気が済まないタイプだったので、痩せている人の写真を見ると、これじゃダメだ、みたいな感じで。いかに数字を減らすか、ゲームみたいに。(体重が)減った時の快感に、どんどんはまっていった」