鹿児島5人殺害、控訴審始まる 一審死刑の45歳男 福岡高裁宮崎支部
鹿児島県日置市の民家で2018年3~4月、親族の男女ら5人が殺害された事件で、殺人などの罪に問われ、一審で死刑判決を受けた岩倉知広被告(45)の控訴審第1回公判が30日、福岡高裁宮崎支部(平島正道裁判長)であり、被告を精神鑑定した医師2人の証人尋問が行われた。 一審に続き、刑事責任能力の有無が争点になるとみられる。 控訴後に新たに鑑定した医師は、被告の行動の基盤には統合失調症による妄想があるとし、「著しい興奮状態で自分の力をコントロールできず犯行に及んだ」と述べた。一方、一審段階で鑑定した医師は、被告の症状は妄想性障害だとした。