“0.3秒の世界”で繰り広げられる攻防!大谷翔平も乗り越えた?打者が不調に陥るキッカケをMLB・川﨑宗則氏が徹底解説
8月23日(日本時間8月24日)に米・カリフォルニア州ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われたロサンゼルス・ドジャース対タンパベイ・レイズの一戦で史上6人目となる“40本塁打40盗塁”を歴代最速で達成することとなった大谷翔平。一時の不調を自ら脱し偉業達成へと繋げた大谷について、元・MLBプレーヤーの川﨑宗則氏が言及した。 【映像】ジェスチャー付きで徹底解説する川﨑氏 前述のレイズ戦で偉業を達成したとはいえ、その直前までは打撃の調子を落とし、それに伴う形で打率も急降下していた大谷。8月25日に放送された『ABEMAスポーツタイム』で川﨑氏は、「打者としてはバットにボールが当たらないのが一番不安なんです」とプレーヤーの心理を代弁した。 その上で、「当たると、『よしよし、次も何か当たる』(と思えてくる)。だから速い真っすぐが当たったこと、それがヒットになったことが、『よし、この感覚だったら空振りしないぞ』という安心感となる」と語り、実戦の中でバットでボールを捉えて手応えを感じたことが、大谷復調のキッカケにとなったのではないかと自身の見解を語ることとなった。 川﨑氏はこうした“当たる or 当たらない”を含め、打者の持つ感覚そのものについて、「本人にしかわからない構えたときの反応がある」という。 第三者的にはわからないような微妙な感覚の話であるとした上で、「ピッチャーが投げて、0.3秒で(ボールが)来るんです。バッターは0.3~0.4秒の中で『カーブかな真っすぐかな』などの予測をしないといけないんです。それが遅れると球種の予想が全部当たらないということがある。技術的なことよりも、どちらかというと体調面の好不調や疲れから来るものがある」と伝えた。 わずか0.3~0.4秒という短い時間の間に行われるものであるからこそ、肉体的な疲労の影響などで投手の配球を読み遅れたり、タイミング的なズレが生じてしまえば、結果として打者は不調に陥るとした。 その上で川﨑氏は「翔平さんは自分の引き出しを探ったり、コーチの力を借りて(不調を)乗り越えたかなと思ってます」とコメント。すでに大谷は試行錯誤の上で不調を脱しているとし、改めて今後の活躍に太鼓判を押す形となった。 (ABEMA『ABEMAスポーツタイム』)
ABEMA TIMES編集部