『返済30億円?利息が年1.5億円?』水原一平被告の今後...国際弁護士が解説「自己破産でも犯罪収益金や罰金はチャラにならない」大谷翔平選手が『お金はいいです』といった場合は?
もしも水原被告が自己破産したら?日本に強制送還された場合は?
ーーーもしも水原氏が自己破産したらチャラになるのか、これについては『支払い義務は残る』ということですね? (村尾弁護士)「そうですね。やはり犯罪の収益金とか罰金については免責はされない、チャラにはならない」 ーーー服役後に日本へ強制送還なんて話もありましたが、その場合は『アメリカの判決を日本で執行することは理論上可能』ということですね? (村尾弁護士)「ただ、理論上可能であって、アメリカの判決を日本で承認する手続きっていうのをしないといけないので、結構面倒くさいというか大変ですので、事実上はしないというかできないのかなとは思っています。難しいかなと思っています」
ーーーもし日本に強制送還となった場合は、アメリカ財務省はお金は諦めるということになるんですか? (村尾弁護士)「アメリカの財務省が取るっていうのはかなりハードルが高い。こういう特別な手続きを経てやるっていうことはありえなくもないですけども、難しいかなと思っています」
ーーー大谷選手への約26億円の返済はどうなるのか、これについては裁判所から賠償命令が出されるということですね? (村尾弁護士)「アメリカでは犯罪の被害者に対して、その被害金も返済命令ってのは罰金とか懲役刑、禁固刑とは別に出すこともできるので、今回おそらく大谷さんに対してお金を返しなさいっていう命令が出る可能性は高いとは思っています。ただ回収可能性という意味ではなかなか難しいというところです」
ーーー大谷選手が『もうお金はいいです』となった場合はどうなる? (村尾弁護士)「基本的に裁判所の裁量で出るので、要するに判決は出たけども、大谷選手がリクエストせずに、判決が出ただけで解消されるっていう状態はあり得るわけです」
約30億円の利息だけで年間1.5億円に!
ーーー利息のことも気になるところです。この30億円を分割で払うときには利息がかかるんですね。追徴課税・罰金・大谷選手への支払いの合計約30億円に対して、年間1.5億円の利息となるのではないかという計算です。 (村尾弁護士)「ただ現実的にはそもそも元本も払えないと思うので、裁判所の裁量とか検察官が免除するっていうことも現実的にはあります」