<W杯開幕>ルール難しい? ラグビーに再びブームは来るか
トップリーグの「背番号」固定も一案
ラグビーは1チーム15人で行われますが、選手の背番号が決まっておらず、試合ごとに番号が変わります。そのため、自分の好きな選手のレプリカユニフォームを着て応援することができません。また、試合中も応援する選手を見つけづらいという難点もあります。薫田さんはそういった面も要因の一つではないかと考えています。 「トップリーグの観客動員、入場者数を増やす施策を考えています。その中で、こうしたルールを変えてしまうのも一つだと思います。ラグビー発祥の地であるイギリスでも、ラガーシャツの襟は引っ張られたりして危険ということで、襟のないユニフォームを着用しています。伝統ある競技ですが、選手がプレーしやすいようにラグビー自体も変わってきています。日本も時代に合わせて変えていくことが必要だと思います」
ラグビーは大学から始めても遅くない
多くの人に試合を見てもらうには、ある程度チームが強くなければなりません。しかし、潜在能力の高い選手は子どものころから野球やサッカーをやっている傾向があります。ラグビーの人気度を上げて、世界に通用する子どもたちをどれだけ取り入れられるかが重要になってきます。しかし現在、中学校でラグビー部がある学校は少なく、高校でも減ってきています。こうした背景には、指導者不足があると言われています。 「トップリーグが発足して十数年が経ち、ラグビー指導者も増えてきました。こうした経験者が週末だけでも指導者として参加できるようにしていこうと思っています。ラグビーは競技変更する選手が多いです。うちのチームで日本代表にも選ばれている大野均は、高校3年まで野球をやっていて、ラグビーを始めて1年でジャパンに選ばれました。現在日本代表キャップ(※)が94と、ジャパンの長い歴史の中でも一番試合に出ています」(薫田さん) 薫田さんは、ラグビーは大学から始めても遅くないといいます。 「ラグビーは体が大きいほうが有利という印象がありますが、小さい人にも役割がある競技なので、いろんな人がプレーできます。大きくなってから興味をもっても間に合いますから、ぜひ挑戦してほしいですね」 ※キャップ……国の代表としてテストマッチに出場した回数