#02 不可思議な光景 / フォト・ジャーナル 高橋邦典 第3回
インドにいると、ときどき訳の分からない光景に遭遇することがある。東部の町コルカタをぶらぶらしていたら、小さな川に辿り着いた。 おせじにもきれいな水とは言い難い、ヘドロのような悪臭がただよう水のなか、一人の男がもぐったり顔をだしたり、どうにも不思議な動きをしていた。近くに居合わせた人に尋ねると、彼は祈りを捧げながら、自らの身体、そして心を清めているという。この川はヒンドゥー教徒にとっては聖なるガンジスの支流だった。
インドにいると、ときどき訳の分からない光景に遭遇することがある。東部の町コルカタをぶらぶらしていたら、小さな川に辿り着いた。 おせじにもきれいな水とは言い難い、ヘドロのような悪臭がただよう水のなか、一人の男がもぐったり顔をだしたり、どうにも不思議な動きをしていた。近くに居合わせた人に尋ねると、彼は祈りを捧げながら、自らの身体、そして心を清めているという。この川はヒンドゥー教徒にとっては聖なるガンジスの支流だった。