【東海S】湿った京都はイン逃げ狙い 道悪で3戦3連対のウィリアムバローズ
意外に少ない逃げ馬が狙い目
改めて今年の東海S出走馬を見ると、逃げ馬がかなり少なく、出走馬全体を見ても後ろから競馬する馬の比率がかなり高い。さらに逃げ馬候補が有力馬という構図で、逃げ馬を軸とすれば馬券を絞り込める。その逃げ候補は、今回2頭いる。 まず1頭目はウィリアムバローズ。今回で1800mダートを11戦連続出走と、この距離に陣営も自信があることが伺えるローテーション。前走は同舞台のGⅢみやこSを3着としたが、いつもの逃げとは違って控えたレースでのもの。良馬場以外のダートでは【1-2-0-0】と湿った馬場で好成績を残しており、良馬場で控える競馬だった前走より、前進が見込めそうだ。 もう1頭の逃げ候補がペプチドナイルだ。みやこSで逃げて4着としていたのが本馬で、昨年夏には函館で大沼S、マリーンSを逃げて連勝しているように、勢いに乗れば面白い。前走ベテルギウスS で3番手に控えて勝利していることから、今回も逃げの手をとらない可能性がある点には注意が必要。それでも逃げるウィリアムバローズに近い2、3番手から追走か併走に近い形であれば無視できない。 いずれも上位人気候補ではあるが、先行策中心のオメガギネスと差し競馬が中心のブライアンセンスが人気最上位になりそうなので、配当的にも逃げ候補2頭から狙うのは十分オイシイだろう。 馬券的にはウィリアムバローズの「イン逃げ」を期待し軸とすれば面白い。ペプチドナイルも内枠ならぜひ狙いに加えたい。 <ライタープロフィール> 佐藤永記 20代を公営ギャンブラーとして過ごし、30歳から公営競技の解説配信活動を開始。競馬を始め多くの公営競技ファンに各競技の面白さや予想の楽しみを伝えている。現在はYoutubeで配信活動を続けながらライターとして公営競技の垣根を超えて各所で執筆中。
佐藤永記