今季2度目の初Vチャンスつかめず…「同じことをやってしまった」 清水大成は“成長”求めて次戦へ
<パナソニックオープン 最終日◇22日◇有馬ロイヤルゴルフクラブ(兵庫県)◇7100ヤード・パー72> ヒザから崩れ落ちそうになる清水大成【写真】 「25アンダーぐらい行ければいいなと思いながらやっていた。そこに自分が届かなかったことにびっくりしています」。今季2度目の単独トップで最終日を迎えた清水大成だったが、3バーディ・1ボギーの「70」。目標スコアに3打届かず、ツアー初優勝はならなかった。 同組の平田憲聖に2打差をつけてスタートし、出だしはともにバーディ発進。先にスコアを崩したのは、前半の8番でボギーを喫した清水だった。1打差に詰め寄られて迎えた9番からは、平田が4連続バーディを奪取。「憲聖の流れになっちゃっている」。10番では清水も負けじとバーディを奪ったが、そこからはチャンスにつけても決めきれない時間が続く。 「流れを作れるところはあったと思う」。今大会前までの平均パット数は『1.6988回』でツアー1位。後半だけで8度のバーディパットを放ったが、カップインは2回のみ。「そこ(チャンス)をつかめなかった感じです」。この日は最大の武器を生かし切ることができなかった。 特に16番で打った約5メートルのバーディパットは「本当に入ったと思った」。だが、カップのわずか左を通過。体から力が抜けて、ヒザから崩れ落ちそうになった。「あれが入ればうれしいですね…次は」。 今年の「関西オープン」でも単独首位で最終日に挑んだが、伸ばしきれず3位に終わった。「同じような最終日をやってしまったな、というか…。ショットのミスの仕方だったり、あまり成長していない感じがあります」と悔しい気持ちがあふれ出る。 次戦は来週26日(木)から始まる「バンテリン東海クラシック」。この敗戦を糧にして、次こそは“成長できた”と思える一週間にしたい。(文・高木彩音)