「スナックでも開こうかな(笑)」人見知りだった千葉雄大が話好き&聞き上手になった理由
「僕個人の考えなんですけど…」使われがちな“枕詞”について思うこと
――ものすごい気遣いですね。 あくまで理想は、です。できないときもあります。僕は「多様性」という言葉があまり好きではなくて。いろんな考えがあっていいと思うのですが、それを尊重するあまり、違うと思っても、何も言えなくなってしまうのは変じゃないかなと思うんです。少しくらい違う意見を交わしてもいいんじゃないかなと。全部が全部、相手がどう思うかを気にして、「これを言ってはいけない」と考えていたら大変ですよね。 相手の意見に賛同できなかったら、「ふーん(あなたはそう思うんだね)」でいいと思うんですよ。 ――そこで、無理に自分の意見を押し付ける必要もないし、相手を否定することもない。「ふーん」、あなたはあなた、私は私、ということですね。 最近、「いろんな人がいていいと思うんですけど」とか「あくまで僕個人の考えなんですが」と、枕詞が多くなった気がして。僕も使ってしまうことがあるけれど。 ――人それぞれ意見が違って当然という大前提を共有できていたら、そんなエクスキューズは必要はないですね。 本当に大事なのは相手を思いやることだから。リスペクトがあれば、気にせず(自分の思うことを)言ってもいいんじゃないか、とギャルマインドを降臨させて、うまく折り合いをつけようとしています(笑)。 ――でも、難しいところもありますよね。相手を慮って伝えたことが、相手にしてみれば図星すぎて受け止めてもらえなかったり、「わかるけど、いまそれを言われたくない」というような状況だったり。自分の発言が、自分の期待通りに相手に受け止めてもらえるとは限らない。 そんなこと無理ですよ! だから、「違っていたら、ごめんね」でいいと思います。「ごめんなさい」と「ありがとう」ができれば大丈夫なはずです。でも、それが意外とできないですよね。 自分もできていないことがあるので、理想形です。大事なことは、ほとんど幼稚園くらいで学んでいるんだよな、とつくづく思います。