輪島港、地震後初の魚出荷 「やっとここまで来た」
能登半島地震で海底隆起などの甚大な被害を受けた輪島港(石川県輪島市)から31日、地震後初めて魚が出荷された。底引き網漁で取れた魚を、夕方の競りに向け金沢へ運んだ。県漁協輪島支所の上浜敏彦統括参事は「やっとここまで来た。大幅に規模を縮小しているので油代にもならないだろうが、今日が始まりだ」と意気込んだ。 31日未明、二十数隻の船が出港。昼ごろに戻り、ノドグロやタイなどが次々と水揚げされた。隆起により港と海面の間に約2メートルの段差ができたため、水揚げにはベルトコンベヤーを利用。漁師らは慎重に作業していた。