京都通の建築家・竹山 聖さんが推す建築と庭は?本当は秘密にしておきたい紅葉スポットも…!
青蓮院(しょうれんいん)/京都府京都市山科区
相阿弥(そうあみ、室町時代の絵師)と小堀遠州の庭です。青蓮院のよいところは、あまり観光化されていない、つまり人が少ないところ。静かなときを味わうことができます。 大学の頃訪れたとき、外国人の青年が相阿弥の作庭と伝えられる庭を見晴らす小御所(こごしょ)の縁側のコーナーに座り、建物の柱にもたれかかって本を読んでいるのを見ました。 由緒ある寺院ですが、拝観といってただそれを見学する、というのでなく、憩いの時間を過ごす場所として楽しんでいた光景をよく覚えています(竹山 聖さん)。
仁和寺と御室(おむろ)さのわ/京都府京都市右京区
仁和寺の門前を少し東に行ったところにある心地よいしつらえのカフェ、御室さのわです。私がインテリアの設計を手掛け、2005年4月に完成しました。 堀木エリ子さんに和紙のスクリーンを梳いてもらい、柔らかな光を室内に取り込んでいます。お茶菓子や食器にもこだわりと工夫があっておすすめ。仁和寺は素晴らしいお寺ですので、ぜひ訪れて、帰りにここでひと休みしていってください(竹山 聖さん)。