ロッテ、楽天の平日デーゲームのなぜ?
千葉ロッテと楽天との1、2回戦は、29、30日にQVCマリンで昼の1時スタートの平日デーゲームで行われた。第1戦は1万9248人、第2戦は1万6589人の観客動員の発表で、ナイターゲームと比べて、格段に客足が落ちたわけではなかったが、会社勤めの人たちが足を運びにくい“平日デーゲーム”の開催には、なぜ?の疑問は残る。 ロッテの広報部の説明によると、「春休み期間を利用して、子供たちに野球を見てもらいたいという意向が強いです。招待もしています。ナイターだと、学校の関係で試合が遅くなると、最後まで見れないというお客さんもいますからね。また天候の問題もあります。この時期のナイターは、選手もお客さんも寒いですからね。“野球に行きたいけど、この時期のナイターは寒くてねえ”と、 お客さんの出足が悪くなるマイナスがあるならならば、昼間に子供たちに見てもらった方がいいという考え方もあります」ということ。 実は2011年3月11日に起きた東日本大震災の年にプロ野球界はセ、パ共に開幕を3月25日から4月12日に延期、電気の供給事情を考慮してナイターを自粛して平日のデーゲーム開催が続いた時期があった。そのとき、ナイターでは、これまで時間的に来場できる機会がそれほど多くなかった子供たちが多く集まるなど、客層がこれまでと違っていることに営業部サイドが気づき、その後、マーケティングを重ねた上、数年前から小、中学生の春休み期間には、その休みを生かした“平日デーゲーム”を組んでいる。 この2日間は、ロッテでは「春休みこどもまつり」と称して、一部の少年野球チームなど団体を招待、そして中学生以下の入場者全員に特製のキッズキャップが無料配布された。 試合前の段階から、ユニホーム姿の子供たちの姿が目立ち、相手チームのオコエを見つけると「オコエ! オコエ!」と声を飛ばす光景が見られた。ロッテから楽天にFA移籍した今江敏晃の所属する少年野球チームも揃って来場していた。