どうにもやる気が起きないルーティンワークを一瞬で終わらせる…心理学者「ゲーム感覚で働く絶大な効果」
■辛い仕事のときに頭の中にイメージするべき姿 面白いのはここからで、アメリカの子どもであろうが、中国の子どもであろうが、「親の面倒を見るつもりがある」と答えた子どもほど、何と学業成績も高くなる傾向がありました。親のために頑張ろうという子どもほど、勉強熱心だったのです。 「親なんて、どうでもいいよ。自分がお金持ちになりたいんだ」という考えでは、そんなに勉強も頑張れません。 親の喜ぶ顔を見たいと思えばこそ、メラメラとやる気の炎は燃え盛るのです。 「親のためだと考えてもやる気が出ない」というのであれば、自分の子どものことを考えるのはどうでしょう。 愛する子どものためだと思えば、たとえ残業が少しくらいきつかろうが、いくらでも働いてやるぞという意欲が湧いてきて、仕事のモチベーションは高まるのではないでしょうか。 人間は、自分のためではなく、家族のためだと考えたほうがやる気が出てくるものです。 辛い仕事をしなければならないときには、家族の笑った顔を頭の中でイメージしてみてください。信じられないほどにやる気が満ちてくるのがわかると思いますよ。 ■「恥ずかしい」という気持ちをエネルギーに変える 「恥ずかしい」という気持ちも、やる気を引き出すのに効果的です。 「みんなに馬鹿にされるのが恥ずかしい」と思う気持ちも、本を読んだり勉強をしたりするための燃料になります。 私自身の話をしますと、私は中学2年生まで、家で勉強したことがありませんでした。勉強時間は完全にゼロ。小学生のときから一度も宿題をやったことがありません。勉強が大嫌いだったのです。 ありがたいことに、私の両親はどちらも中卒で勉強が大嫌いな親でしたから、息子の私にも「勉強しろ」と強要しませんでした。 ところが中学2年生のあるとき、「このままだと高校にも行けないな。高校に行けないとカッコ悪いし、恥ずかしいな」と何となく思ったのです。 私はとても見栄っ張りな人間でしたので、おバカさんだと思われるのは許せないと思い、いきなり勉強をするようになったのです。 「恥ずかしい」という気持ちは、意欲に変えてしまいましょう。 何となくダイエットをしようと思っても痩せられませんが、「デブだと人に笑われるぞ」と思えば、どんなに苦しい運動にも耐えられます。 「後輩に笑われるぞ」と思えば、仕事への取り組み方も変わってくるでしょう。恥ずかしい思いをするのは、だれでもイヤでしょうから。