「三都絆祭」開催へ 八王子市・苫小牧市・日光市の姉妹都市50周年
「三都絆祭」が11月17日、東京たま未来メッセ(東京都立多摩産業交流センター、八王子市明神町3)と、えきまえテラス(旭町)で開催される。(八王子経済新聞) 【写真】「三都絆祭」について発表する初宿市長 八王子市は、江戸時代に各地で治安維持などにあたった郷土集団「八王子千人同心」をゆかりに、1973(昭和48)年8月に北海道苫小牧市、1974(昭和49)年4月に栃木県日光市と姉妹都市盟約を結んだ。今回は盟約締結から50周年を迎えたことを記念して、3都市を紹介するイベントを企画した。 会場には各都市の魅力を発信する企画など約40のブースが設けられる。エレベーターの操作盤や表示機などの製作を手がける「島田電機製作所」(大和田3)が工場内に設けている「1000のボタン」を出張展示するほか、苫小牧市で盛んなアイスホッケーのシュート体験、それぞれの都市の職人技が体験できる「オープンファクトリー」、八王子千人同心などを題材に3都市の歴史を学ぶ講演会などを開催する。各都市の公式キャラクターとして、八王子市の「はっちお~じ」、苫小牧市の「とまチョップ」、日光市の「日光仮面」が登場する。 ステージでは、10月20日に宇都宮市文化会館(栃木県宇都宮市)で行われた「全日本吹奏楽コンクール」で金賞を受賞した八王子学園八王子高校(台町4)吹奏楽部が演奏を披露する。3都市の伝承芸能を紹介する企画として、日光市の「のりがおか雅楽会」が「越天楽(えてんらく)」、苫小牧市の「勇払千人隊芸能保存会」が映像で「千人隊踊り」など、八王子市の「八王子車人形西川古柳座」が「三人三番叟(さんばんそう)」を披露する。 このほか、スポーツコメンテーターでタレントの田中雅美さんをゲストに招いたトークイベント、八王子市の市制100周年事業として2017(平成29)年度に始まり、現在も続く子どもによる意見発表会「子ども☆ミライ会議」も行う。当日は小中学生が3都市の首長にまちづくりについて発表する。 開催当日は八王子市内を通る甲州街道(国道20号)沿いで「八王子いちょう祭り」も開催される。初宿(しやけ)和夫八王子市長は「八王子市の課題の1つに高尾山の賑いをいかに市内のほかの地域に回遊させるかがある。『三都絆祭』と『いちょう祭り』は八王子の広い範囲でのイベントになるので、お客さまがほかの地域にも回遊し、八王子の魅力に気づいていただく良い機会になることを期待している」と話す。 開催時間は10時~16時。入場無料。
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