飼い犬がモバイルバッテリーを噛んで爆発!飼い主不在時に家が焼ける事態に…ペットカメラが記録
米オクラホマ州タルサの住宅で火災が発生した。火元は、モバイルバッテリー。火災発生の原因となったのは、ペットの犬だった。 【写真・動画】ペットの犬がモバイルバッテリー噛んで爆発!飼い主不在時に家が焼ける事態に…ペットカメラが記録。 タルサ消防局は8月2日、5月に起きたこの火災の映像を公開した。住宅に設置されたペットカメラが、一部始終を捉えていた。
犬がモバイルバッテリーを持ち出し…
リビングでは、2つの大きなマットが置いてある。犬がソファーの上でくつろいでおり、奥には猫の姿も見える。 別の白い犬が、どこからかモバイルバッテリーを持ってきて、マットの上で噛み始める。しばらく遊んでいると……突然、モバイルバッテリーから火花が散る。 犬たちと猫はすぐに立ち上がり、慌てふためいている。わずか数秒後、モバイルバッテリーが爆発! マットに引火した。 猫はとっくに逃げたようで姿が見えないが、犬たちは困惑した様子で火を見つめたり吠えたりしている。やがて火は大きくなり、マットをすっかり包み込んでしまった。
ペットたちは無事
幸いにも、犬猫たちはペット用のドアから脱出し無事だった。住民も当時不在だったため身体に影響はなかったが、家の被害は大きかった。 タルサ消防局は「全国で、バッテリーに関連した火災が発生しています。潜在的に危険のあるバッテリーの使用方法、安全な保管方法、適切な廃棄方法について学んでほしい」と警告した。 消防局広報はABCニュースに「逃げ道がなかったり、家族が寝ていたりしたら、もっとひどい結果になっていたかもしれません」と語り、モバイルバッテリーなどリチウムイオン電池を使った製品は子どもやペットの手の届かない場所に保管し、取り扱いに注意するよう呼びかけた。
リチウムイオン電池関連の火災が増加
東京消防庁によると、リチウムイオン電池の電解液は可燃性で、衝撃が与えられると急激に加熱し、出火することがある。 リチウムイオン電池製品が原因となった火災の件数は増えており、昨年はモバイルバッテリーから出火した火災が最多(167件中44件)を占めた。次にスマートフォン、電動アシスト付自転車の順で出火している。 「熱のこもりやすい鞄の中などでの使用を控える」「万が一の被害に備えて不燃性のケースなどに収納する」など、正しい方法で使用・処分するよう消防庁は呼びかけている。
文:Takahashi Rikako