今季最長9連戦も救援陣にはチャンス…ソフトバンク倉野信次投手コーチが言い切るブルペンの充実度
8月最大のヤマ場が始まる。ソフトバンクは10日から、今季最長となる9連戦に臨む。シーズンも残り44試合となり選手の疲労も徐々にたまる時期。その中で迎える長期連戦では、連投など救援陣の運用が難しくなるはず。しかし、倉野信次投手コーチの考えは違った。 ■復帰へ豪快スイングを披露する柳田悠岐【動画】 「中継ぎに関してはむしろ投げるチャンスが増えるのでいいんじゃないかと。なかなか満足に投げられていない選手もいるので。そこは投げられるチャンスは増えると思うんですよね」 今季99試合で中継ぎの登板は計14投手が計282登板している。シーズン途中から守護神を務める松本裕樹がリーグトップの43試合登板、津森宥紀がリーグ5位タイの38試合登板となっているが、チーム全体はリーグで2番目に少ない数字だ。3日連続登板もヘルナンデスのわずか1度のみ。その際も3日目は延長12回での登板と、極力回避して安定運用に努めてきた。 むしろ試合展開から登板間隔が開くことがある。長谷川威展は7日のロッテ戦(ZOZOマリン)が中6日、さらにその前の登板も中16日。間隔が開けば実戦感覚を中心に調整が難しくなってくる。9連戦は登板機会を確保する好機。倉野コーチの真意はそこにあった。 リーグダントツの救援防御率2・48を誇る。「(9連戦が好機と捉えられるのは)それだけ状態を維持してくれているということ。これが疲弊している状態だったら、9連戦をどうやって運用していこうかなってなるんですけど、そういう状況じゃない」と選手の踏ん張りをたたえる。その上で「9連戦がヤマ場というよりは1試合、1試合が大事だと思っている」。長期連戦で頼もしいリリーバーたちがさらに勢いを増しそうだ。(鬼塚淳乃介) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社