HITOGOTO/GEMN、中島健人歌唱の2曲が同時にバイラルヒット “表現者”としての実力に再注目
■Viral Chart Focus Spotifyの「Daily Viral Songs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの8月14日付のTOP10は以下の通り(※1)。 【写真】中島健人、デュエリストから譲り受けた“ブルーアイズ”とセルフィー 「オシャレに見えるのは何故?」 1位:Humankind, Kalmi「Big Dawgs」 2位:HITOGOTO「ヒトゴト feat. Kento Nakajima」 3位:Glen Check「Dazed & Confused」 4位:八奈見杏菜 (CV:遠野ひかる)「LOVE 2000」 5位:NSYNC「Bye Bye Bye」 6位:KATSEYE「Touch」 7位:Glen Check「4ever」 8位:GEMN「ファタール」 9位:YungFLX「Like That feat. Kohjiya, Tade Dust」 10位:清竜人25「Will you Marry Me?」 8月12日以降のバイラルチャートのトピックは、中島健人が歌唱する楽曲が2曲同時に10位以内にランクインしていることだ。そのうち1曲が、現在放送中のアニメ『【推しの子】』第2期(TOKYO MXほか)のOP主題歌となるキタニタツヤとのユニット・GEMN「ファタール」。佳境に入ったアニメの盛り上がりも後押しし、ロングヒットを続けている。もう1曲がHITOGOTO「ヒトゴト feat. Kento Nakajima」だ。HITOGOTOは、中島健人が主演を務める現在放送中のドラマ『しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」(テレビ東京系)から名づけられた、中島が作詞と歌唱を務める架空の音楽プロジェクトで、同ドラマの主題歌にも起用されている。7月26日にデジタルリリースされた「ヒトゴト feat. Kento Nakajima」は、8月12日にデイリーバイラルチャートに初登場2位でランクインすると、そのまま2位をキープ。同じタイミングで「ファタール」も同チャート10位圏内をキープしている。このチャートアクションは、「ファタール」で多くの人の知るところとなった中島の表現者としての実力も理由の一つであると言えるだろう。 HITOGOTO「ヒトゴト feat. Kento Nakajima」は、クールでダンサブルなアップチューン。作詞は中島とNas1raの共作、作曲をNas1raが手掛けている。Nas1raは、TikTokをメインに“歌ってみた動画”や自作曲を発表している新進気鋭のシンガーソングライターだ。一聴した際、実際のBPM(テンポ)よりも、若干スピードが遅いように感じるのは、ビートの配置の仕方はもちろんだが、メロウで憂いあるメロディと中島のボーカルアプローチ、そして艶っぽい歌声があるからだ。細かい譜割り、淡々としたAメロ、高低差ある起伏を見せるサビ、ラップパート、途中で変わるリズムパターンなど“歌う難しさ”が目まぐるしく展開する1曲だ。この曲を“歌”として成立させるには、相当なスキルが必要だと思うが、中島は、どこか余裕さえ感じさせるボーカルアプローチを披露している。