鶴瓶×藤ヶ谷太輔「〈あれ〉〈それ〉で通じる熟年夫婦のような関係に。取材メモを自筆でまとめるのに7時間かかることも」
◆お前は自然体なところがええんや 記念すべき15周年1本目となる4月5日(金)は生見愛瑠が登場。翌週12日は江口のりこ、翌々週19日は木南晴夏をゲストに迎える予定だ。 息の合った2人の掛け合いは続く。 鶴瓶:本当にあっという間の4年でしたね。僕が取材した内容をふと忘れてしまうことがあるんですけど、ガヤ(藤ヶ谷)はそれを自然と助けてくれるんですよ。基本的に別々に取材するんですけど、知らないことでもちゃんと引き出してくれるんです。 「あれ、なんやったっけ」ってなったときに、自然と話題を振ってくれるからすごいなと思いますよ。お互いに緊張したり、型にはまってたらそんなの絶対出てくるわけないと思うから、自然にできているんやなと感じますね。 藤ヶ谷:熟年のご夫婦が「あれ」や「それ」で分かりあって会話されることがあるじゃないですか。それと同じように何故か収録のときに鶴瓶さんが「あれあれ」と言っていると、「あ、このことだな」と分かるときがあるんですよ。年々分かってきている気がして、ちょっとうれしいですね。 鶴瓶:あれ不思議よな。ほんまにすごいわ。 藤ヶ谷:2020年に参加し始めた頃は、よく収録終わりに鶴瓶さんと電話をさせていただいて、アドバイスを求めていたんですけど、鶴瓶さんは「いやもうお前には何もない。最初からできているから何もないわ。お前は自然体なところがええんや」って言ってくださって。それを自分の良いところだと認識するようになりました。 鶴瓶:自然な空気で進行していくって非常に難しいんですよね。それが最初からできてるからもう言うことないわって。
◆メモに思い出が詰まっている 藤ヶ谷:僕はそれを聞いて、積極的に喋るというよりは聞く力をもっと身につけたいなと思うようになりました。鶴瓶さんと一緒に取材をさせていただくことも多いんですけど、鶴瓶さんは他愛ない話から入っていって本題にグッと入っていくんですよね。 その話の持っていき方に鶴瓶さんの人間力をすごく感じて。鶴瓶さんの前だと皆さん自然と心を開いて、収録後に「こんなことまで言っちゃった」とか「テレビでこんなこと言ったの初めてです」っておっしゃるんです。その空気を作り上げられる鶴瓶さんは本当に人として素晴らしいと思いますし、とても尊敬しています。自分もそうありたいなという目標になっています。 鶴瓶:15周年も通過点だと思うし、目標なく、これからもス―っとやっていけることが良いんじゃないかと思ってます。やらなあかんことを着実にやって、毎日のことをやっていくっていうか。1回目から自分で取材して、メモしてってことを続けてきて、1人のゲストに対して自筆でまとめるのが7時間くらい時間がかかったりするんです。大変だけど、楽しいこともあるし、やめたいってなることもあるけど、いっぱいのメモに思い出が詰まっているんですよね。 藤ヶ谷:僕はご一緒するようになってから、鶴瓶さんをテレビやCM、ラジオで見たり聞いたりするたびに「長生きしてほしいな」って思うようになったんですよ。 鶴瓶:ここんところそればっかり言われる。(笑) 藤ヶ谷:本当に思っているんです! 長く鶴瓶さんの近くで色々と経験させていただきたいです。 鶴瓶:長生きもそうやけどね。「やめたい」とか言うてるけど、本当はやめたくないんですよ。これからも程よく続けていけたらと思います。
「婦人公論.jp」編集部