【バレー】女子代表カナダにフルセット負けも五輪へ依然有利 14日にカナダ-オランダ直接対決
<買取大吉 バレーボール・ネーションズリーグ(VNL):日本2-3カナダ>◇女子予選ラウンド第3週◇第10戦◇13日◇福岡・西日本総合展示場 【イラスト】残り5枠パリ五輪切符の行方…今後は? 日本がパリ五輪出場権を争うライバル、カナダとの直接対決をフルセットで落とし、切符獲得はお預けとなった。 勝利すれば、残り2試合の成績にかかわらず五輪の出場が事実上確定する一戦だったが、2セット先取からまさかの3連続失セットで逆転負けを喫した。世界ランキングは7位に転落し、アジアトップの座も中国に明け渡した。次戦は明日15日、同8位のセルビアと対戦する。この試合での切符獲得は他試合の結果次第となるが、6大会連続の五輪出場へポイントを着実に積み重ねていく。 ◇ ◇ ◇ パリ五輪出場枠は開催国フランスを含む12で、7枠が決定済み。残り5枠はネーションズリーグ(VNL)予選R終了時(6月17日)の世界ランキングで決まる。日本は(1)アジア&オセアニア最上位、または(2)出場権未獲得国の中でアフリカ勢トップを除いた上位3カ国に入ることが条件となる。 指標となる世界ランキングは、試合ごとに付与されるポイント(P、勝利=プラス、敗戦=マイナス)を合算しながら随時更新されるが、その付与Pは一律ではない。試合前時点の2チームが保持しているPを比較し、対戦前に最終セットカウントごとに設定。ランキング上位が下位に順当に勝った場合のPは少ないが、下位が上位に勝つと大きい。逆に、上位が下位に敗れるとマイナス幅は大きくなる。 日本は下位のカナダにフルセット負けを喫し、7・69P減。中国と世界ランクが入れ替わり、13日時点では(1)の圏内から外れた。(2)を争うライバルは、現時点のアフリカ勢1番手は19位ケニアのため、4位イタリア、9位オランダ、10位カナダの3カ国。ボーダーラインとなるカナダとは32・7P差、オランダにも29・91P差があり、依然として有利な状況といえる。14日にはカナダとオランダの直接対決も控えており、いずれかのチームが大敗となれば、さらに日本との差が開くことになる。 日本は15日セルビア戦で勝利し、ポイントを加算することで、五輪出場はぐっと近づく。