金目当て?メイウェザーと戦った元UFC王者マクレガーが那須川天心と総合ルールエキシビション戦要望で波紋!
元UFC2階級王者のコナー・マクレガー(30、アイルランド)が那須川天心(20、TARGET/Cygames)に総合ルールでのエキシビションマッチでの対戦をツイッターでオファーしたことが波紋を広げている。 マクレガーは、2年前にフロイド・メイウェザー・ジュニア(41、アメリカ)とボクシングマッチを戦い、10ラウンドTKO負け。その後メイウェザーとの再戦を熱望していたが、大晦日の格闘イベント「RIZIN.14」での天心とのエキシビションマッチが先に決まったため、再三にわたってツイートで2人への挑発を続けていた。大晦日決戦で、天心がメイウェザーに1ラウンドで3度のダウンを奪われてTKO負け。しかも、メイウェザーが、この試合で900万ドル(約9億9000万円)ものファイトマネーを手にしたことが判明すると、今度はターゲットを変更。 「私は、夏までに東京に行って、MMA(総合ルール)のエキシビションで那須川と戦いたい。今すぐこの対戦の準備をしてくれ」と、自身のツイッターにてメイウェザーではなく天心との対戦を熱望した。 このツイートは、さっそく波紋を広げた。 年末にUFCのタイトルを失った前UFC女子フェザー級王者のクリス・サイボーグ(33、ブラジル)も、「もし(アマンダ・ヌネスとの)再戦が組まれないのなら私も東京のエキシビションに合流したい」と反応。 まるでマクレガーvs天心のエキシビションがRIZINで行われ、大きなイベントになることを見越したかのように参戦を表明した。 クリス・サイボーグは、年末の「UFC232」でバンタム級王者のアマンダ・ヌネスに破れ2階級制覇を許していた。 海外メディアも、このマクレガーの天心戦熱望に反応した。 経済誌の「フォーブス」までが、このマクレガー発言をとリあげた。 同誌が発表している恒例のアスリート長者番付では2018年度のトップが、メイウェザーの2億8500万ドル(約313億円)。マクレガーとのボクシングマッチで稼いだ金で、そのマクレガーも9900万ドル(約109億円)で4位にランクされていた。 その2人が絡むニュースだけに無視できなかったようだが、同記事は、「誰もが天心と戦いたいのだろうか?」と、皮肉めいた書き出しで始まっており、天心がメイウェザーとのエキシビションマッチでTKO負けしたことと、この試合で、メイウェザーが900万ドル(約9億9000万円)のファイトマネーを手にしていることを説明。暗にメイウェザーに続けとばかりに、リスクのないエキシビションでジャパンマネーを狙って金儲けを目論むファイターが後をたたない状況を示唆した。 「メイウェザー対天心戦は様々な関係者が当初から馬鹿にしていて、実際、戦いは茶番になってしまった。だが、もしマクレガーの那須川へのオファーが本気なら、総合ルールゆえにメイウェザーと天心とのボクシングルールによるエキシビションよりは公平な戦いになるだろう。那須川は今度は少なくともキックを使うことができる」と指摘した。 メイウェザー対天心戦では、両者の体重差が前日の計量時点で4.6キロあり、当日は、さらに体重差が広がっていると見られた。しかも、ボクシングマッチが初体験の天心に対して、50戦無敗の元5階級王者が、わずか2オンスのグローブハンデだけで本気になって殴りにくるという不条理な展開。海外でも、その条件の差が話題となっていた。 総合ルールならば、まだキックがあるだけましだが、キックボクサーの那須川は総合ルールの試合もRIZINで4試合経験しているに過ぎず、またメイウェザー戦に続き畑違いの試合となる。記事は「マクレガーの体重は、メイウェザーよりさらにある。総合ルールでもマクレガーが優位だろう」と指摘しているが、重たいマクレガーに上に乗られたら天心は身動きが取れないだろう。