全中チャンピオン黒田六花擁する京山がリード 大沢野、神村学園が追いかける/全中駅伝女子
第31回全国中学校駅伝が、12月17日に滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。 全中駅伝出場チームをチェック! 男子6区間18km、女子5区間12kmのコースに、各都道府県代表に開催地枠を加えた男女それぞれ48チームが出場し、中学駅伝日本一の座を懸けて争う。ここでは女子の見どころを紹介。優勝争いを展開しそうな注目チーム&ランナーをピックアップする。
戦力充実の京山が優勝に前進 前回MVPの長森擁する大沢野もV候補
女子の優勝候補筆頭に挙がるのが京山(岡山)だ。前回1、2年生だけで12位となったが、そのメンバーたちが1年を経て大きく成長した。 なかでも黒田六花(3年)は8月の全中1500mと10月のU16大会1000mで優勝を果たし、今季の中学ナンバーワン・ランナーの称号を手にしている。1500mベストの4分26秒21は今回の出場選手でのトップタイムでもある。3000mで9分30秒台の石原万結(2年)や、前回1区の樋口遙(3年)など3㎞区間で区間上位候補の選手が複数いるのは他校にとっても脅威で、2km区間にも1500m4分30秒95の南和奏(2年)が控える。岡山県大会(12.9㎞)では前年の記録を2分17秒も上回っており、1区から逃げ切る可能性もある。 京山に待ったをかけるのが、前回4位の大沢野(富山)と同3位の神村学園(鹿児島)の2校となる。大沢野は前回5区区間賞で3000mではエントリー選手中日本人トップとなる9分32秒94の記録を持つ長森結愛(2年)がチームの大黒柱。こちらも前回の経験者が全員残り、前回2区7位タイの前田杏柚(3年)や1区経験者の黒川志帆(2年)らが知り尽くしたコースで京山を追う。神村学園は瀬戸口恋空(2年)と武田星莉(2年)が3000m9分30秒台を持つ。また九州大会では留学生のムトニ・マーガレット(3年)も出場し、2区で区間賞を獲得している。 上位争いや入賞争いは混戦模様。九州勢の東原庠舎中央(佐賀)、浅川(福岡)や、関東大会優勝の荒砥(群馬)に注目が集まる。東原庠舎中央は前回3区区間賞の光岡琴奈(3年)が軸となり、2区4位の古賀友萌(2年)、4区5位タイの緒方みのり(2年)など前回12位のメンバーが残る。浅川は2年連続出走の一木亜美と中村梨央奈(ともに3年)がチームの柱。2年前の4位を上回る結果を残せるか。この2校や神村学園などを下して九州大会を制したのが託麻(熊本)も総合力で勝負する。 荒砥はエースで全中1500m4位の稲井円花(3年)を中心に県大会を初めて制した。関東大会2位の中郷(茨城)は前々回に3区区間賞の菅陽万里(3年)を擁して2年前の6位以上を狙う。このほか、前回大会で1区2位の三宅凜(3年)と5区7位の藤井柑奈(3年)と好成績を残している西条(広島)もおもしろい存在だ。下小路(岩手)、香長(高知)の前回入賞チームも前回以上の順位を目指す。 女子は1区、5区が3kmで、2~4区が2kmの設定。男子とは異なり、前半でいかに上位でレースを進められるかがカギを握る。中間の2km区間で順位をキープできれば、それぞれのチームの目標をクリアできるだろう。 レースは17日の午前11時10分にスタート。試合の模様はBS日テレで生中継される。
月陸編集部