岡山県“実は第3の町のターミナル”「津山」には何がある?
岡山に倉敷、広島。いくつもの小島が浮かぶ瀬戸内海。瀬戸内の風に吹かれながら目を瞑れば、小柳ルミ子の歌声が聞こえてきそう……。と、とかく中国地方、中でも瀬戸内海沿いは、風光明媚な魅力溢れる町が多い。実は天候も恵まれていて、過ごしやすさという点でも一級品なのだとか。 【画像】岡山県“実は第3の町のターミナル”「津山」を写真で一気に見る が、今回やってきたのは中国地方は中国地方でも、そんな瀬戸内とは少し離れた場所だ。
岡山県“実は第3の町”「津山」には何がある?
四国方面の玄関口でもあるターミナル・岡山駅で、新幹線からローカル線の津山線に乗り継いで1時間半近く。周囲を山に囲まれた、津山駅に降り立った。 実は……などというほどのこともないけれど、中国地方はほとんどが山だ。平地部は瀬戸内海沿いと日本海沿いのわずかな地域に留まっていて、それ以外はほぼすべてが中国山地の山の中。中部地方のアルプス山脈のように峻険な山ではなくて標高も低いが、だらだらとなだらかな山が延々と続く。 だから、中国地方の主要都市は海沿いに集まる。中国地方で人口が10万人を越えている都市は、瀬戸内海か日本海のどちらかに面している。中国山地の中は、たくさんの人が住めるような広い平地がないのだから当たり前である。 そんな中、今回訪れた岡山県津山市は、人口約9万5000人。岡山県内では瀬戸内海沿いの岡山市・倉敷市に次ぐ第3位。中国山地の中では、広島や山口の都市を含めても最大の人口を抱えている。つまり、名実ともに中国山地の「中心都市」といっていい。最近では、B'zの稲葉浩志が津山出身ということでも知られていて、今年の夏にも凱旋ライブが行われている。そういえば、朝ドラの主題歌、B'zですね。 ともあれ、そういうわけでB'zの曲を聴きながら津山線のディーゼルカーに揺られて津山駅にやってきた。中国山地最大の都市は、いったいどんな町なのか。 津山駅に乗り入れている路線は、津山線のほかに2路線。ひとつは、姫路から新見まで、中国山地を東西に走る姫新線、もうひとつは山を越えて最後は鳥取に向かう因美線。どちらもローカル色が濃厚で、お客のほとんどは地元の高校生という非電化路線だ。