韓国でオーバーツーリズム 住民の980倍の観光客殺到…ゴミや騒音も…
日テレNEWS NNN
夏休みに人気の海外旅行先の1つ、韓国でオーバーツーリズムが今、問題となっています。住民約6000人の地域にその980倍以上の観光客が訪れる事態となり、ゴミ問題や騒音など様々な問題が発生しているのです。 ▼「ビンデミック」とは? 韓国の宿泊施設などで被害報告…対策する日本人も
人気の海外旅行先、ハワイ。夏休みで来ていた日本人も満喫していました。しかし、悩みも… 日本人観光客 「物価高。高いです。テントも2時間で40ドル(約6000円)。何するにも10ドル、20ドルなので、家族が5人いると100ドル(約1万5000円)。すごく高いです」 円安が負担になっているのです。 日本人観光客 「朝ご飯とか食べて6000円くらいいっちゃうので、ちょっとビックリ」 新婚旅行で訪れていた2人は、職場などへのお土産にクッキーを探しますが… 新婚旅行中の佐藤さん 「50ドルってことは7500円? やばいね」 高価なお土産もハネムーンの思い出に。 新婚旅行中の佐藤さん 「クッキーに3万円とか買ったことない」 「脇汗ね」 ◇ 一方、ハワイに次いで、今年の海外人気旅行先ランキングで第2位の韓国。(JTB 2024夏)
いまソウルで特に人気となっているのが、韓国の伝統的な家屋「韓屋(ハノク)」を改装したカフェなどの飲食店です。古風で風情ある建物が若い世代には新鮮にうつるようです。 利用客 「天井が高くてパッと開けた感じが、祖母の家に来たような感じがします」 その韓屋が多く集まるエリア「北村韓屋村(プッチョンハノクマウル)」は、写真映えする、いわゆる「映えスポット」として人気を集めていますが、近年、観光客が増えすぎたことによる「オーバーツーリズム」が大きな問題となっているといいます。 現場に行ってみると…
記者 「人の家の軒先ですが、入り込んで写真を撮っています」 実はこの北村韓屋村では今でも多くの一般の市民が伝統的な家屋、韓屋で生活しています。地元自治体によると、住民の数は約6100人。これに対し、年間600万人前後、つまり住民の980倍以上の観光客が訪れていると推計されています。 取材をすると… 記者 「このカップル、軒先に座り込んでいます」 住宅の前には「上がりこまない」ように求める注意書きがありますが、暑さの中、休憩しているのでしょうか。 さらにはポイ捨ても問題になっています。観光客向けの店を営む人は… 店の人 「アイスクリームを食べて捨てていったり、店の外にゴミがあれば私が捨てたり。こうやって食べては捨てるんだよ、たばこの吸い殻も」 さらに住民が困っているのが騒音です。