厚生年金と国民年金が増額で「物価高で生活が苦しい年金生活者向けの年金生活者支援給付金」も増額改定へ。改定率はなんと3.2%
年金生活者支援給付金とは?
年金生活者支援給付金は、公的年金に上乗せして支給する給付金です。 年金生活者支援給付金は、以下の3つに分かれます。 ・老齢年金生活者支援給付金 ・障害年金生活者支援給付金 ・遺族年金生活者支援給付金 それぞれ対象となる要件と、実際に支払われる給付額について確認しましょう。 ●年金生活者支援給付金の支給要件 年金生活者支援給付金の支給要件は、以下の通りです。 それぞれの基礎年金を受給しながら、前年の所得が一定額より下回っている場合に支給されます。 また、老齢年金生活者支援給付金の場合、同一世帯の全員が住民税非課税でないと支給されません。 年金生活者支援給付金を受け取る場合、請求書に必要事項を記入する必要があります。 受給開始年齢の誕生日よりも前に、年金事務所に提出してください。 請求書は、65歳になる3ヵ月前に送付されますが、繰上げ受給を検討している場合は、請求書を自身で取り寄せて請求します。 支給要件を満たす場合、2年目以降の手続きは不要です。 では、実際の支給額がいくらになるか確認しましょう。
年金生活者支援給付金の支給額
年金生活者支援給付金は厚生年金や国民年金と同じく毎年支給額が改定されるしくみです。 2024年度は3.2%の増額改定となる見込みです。 ●老齢年金生活者支援給付金の支給額 年金生活者支援給付金は、月額5310円に保険料納付済期間を計算して支給されます。 実際の給付額は以下の通りです。 国民年金保険料を480ヵ月支払っていた場合、月額5310円が支給されます。 ●障害年金生活者支援給付金と遺族年金生活者支援給付金の支給額 それぞれの給付額は、以下の表の通りです。 2023年度と比べて、2024年度の支給額は3.2%の増額改定となりました。 以上から、年金生活者支援給付金の支給要件に該当している場合は、手続きをしてください。 では、年金生活者支援給付金における注意点について確認しましょう。