ジャック・クロフォード

　レッドブルの育成プログラムである”レッドブル・ジュニア・チーム”は、昨シーズンを終えてラインアップを整理。多くのドライバーとの契約が切れる格好となった。 【ギャラリー】最下位脱出へ！　小松新代表率いるハースが2024年マシン『VF-24』のカラーリングを発表 　ジャック・クロフォードもそのうちのひとりだが、彼はレッドブル・ジュニア・チームを率いるヘルムート・マルコの恐ろしさについて明かした。 　セバスチャン・ベッテルやマックス・フェルスタッペンをはじめとして、多くのF1ウイナーを輩出してきたレッドブル・ジュニア・チーム。昨年も多くのレッドブルカラーのマシンが、FIA F2やFIA F3を走った。 　しかし2024年シーズンのF2を戦うドライバーで、レッドブル・ジュニア・チームのWEBサイトに名前が記載されているのはアイザック・アジャー（F2継続参戦）とぺぺ・マルティ（F3から昇格）のふたりのみ。それ以外は、岩佐歩夢がスーパーフォーミュラに”昇格”したのを除けば、デニス・ハウガーやエンツォ・フィッティパルディなどは、軒並み契約を解除された格好だ。 　昨年ハイテックからFIA F2に参戦していたクロフォードもそのひとり。1勝を挙げたものの、ランキング13位でシーズンを終了し、レッドブル・ジュニアとしての活動を終了することになった。ただレッドブルの後ろ盾は失ったものの、クロフォードは2024年はDAMSからFIA F2に参戦する予定だ。 　そのクロフォードが、レッドブル・ジュニアを率いるヘルムート・マルコからのプレッシャーについて説明した。 「このプログラムで最も難しいのは、プレッシャーと大きな期待なんだ」 　そうクロフォードは明かす。 「ヘルムートはドライバーたちのことを信じていて、彼らに多くのことを期待している。しかし外から見れば、彼はF2のパドックにずっといるわけじゃないし、そこで起きていることが分からないかもしれない。そんな状況でチームやドライバーのリザルトを評価するのは、難しいかもしれない」 「最悪の週末を過ごした後に、ヘルムートから電話がかかってくるのは絶対に避けたいことだ」 「ヘルムートはいつもとても忙しい。だから、常に僕の方が待つことになるんだ。すると彼がやってきて、厳しい口調でこう言うんだ。『どうしたんだ？』とね。彼との会話はとても短く、要点だけを言う」 「ヘルムートはいつも正直だ。彼の言葉は、とても厳しいし、不公平に見えることもあるかもしれない。でもそれが彼なりのアプローチなんだ」