『トップガン マーヴェリック』11月に地上波初放送 『金ロー』で『トップガン』と2週連続
日本テレビ系『金曜ロードショー』で、11月8日に『トップガン』、11月15日に『トップガン マーヴェリック』が放送されることが決定した。 【写真】まだ24歳だった『トップガン』のトム・クルーズ 第1作『トップガン』は1986年に公開、タイトルとなっている“トップガン”とは、アメリカ海軍の戦闘機パイロットに空中戦の技術や戦法、戦術、兵器の効果的な用法を指導するために作られた、「海軍戦闘機兵器学校」の通称で、主人公ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル(トム・クルーズ)と、相棒のニック・“グース”・ブラッドショウ(アンソニー・エドワーズ)が派遣される海軍のエリートパイロット養成所のことである。 その“トップガン”を舞台に、型破りで天才肌のパイロットの主人公の挫折と、そこから這い上がり成長して行く姿と、女性教官との立場を超えたラブロマンスが描かれる。 興行収入は、全世界で3億5000万ドルを超え、日本でも65億円を突破、その年の洋画No.1を記録。また、ベルリンが歌う挿入歌「愛は吐息のように」はアカデミー賞の歌曲賞も受賞、ケニー・ロギンスが歌う主題歌「デンジャー・ゾーン」を含むサウンドトラックも全米1位を獲得した。 本作の撮影は、アメリカ海軍が全面協力をして、軍事機密の塊である現役主力戦闘機のコクピットに実際にカメラを搭載して撮影された。 主演のクルーズは、本作をきっかけに、同年『ハスラー2』、翌年『カクテル』『レインマン』、翌々年にはアカデミー賞の監督賞を受賞した『7月4日に生まれて』に出演した。 監督は、リドリー・スコットの弟、トニー・スコット。製作は当時『フラッシュ・ダンス』(1983年)、『ビバリーヒルズ・コップ』(1984年)などを手がけていたドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマーのコンビが担当した。 翌週に放送される『トップガン マーヴェリック』は、今回が地上波初放送。クルーズが自ら米海軍と交渉、前作から35年を経て撮影された続編だ。前作同様、本物の戦闘機のコクピットにカメラを入れたほか、6台のIMAXクオリティカメラを搭載して撮影。コクピット内の映像をさらに進化させ、CG合成を使用せずに戦闘シーンが作られた。本物の戦闘機(F/A-18)に乗り込むため、5カ月に及ぶ訓練を経て、撮影に着手。俳優陣は、通常の重力の7.5倍~8倍もの“Gフォース(重力加速度)”を受けながら演技を行った。 本作は、2022年に公開されると、全世界で15億ドルに迫る興行収入を記録。日本でも137億円を超えその年の洋画No.1ヒットとなった。 物語は、現役の戦闘機パイロットを退きマッハ10を目指す極超音速テスト機のテストパイロットとなっていたマーヴェリックが、教官として古巣である“トップガン”に戻ってくるところから始まる。 そこでマーヴェリックを待ち受けていたのは、トップガン卒業生のエリートパイロットたち12名。その中には、30年前の訓練中の事故で亡くした相棒“グース”の息子、ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショーがいた。マーヴェリックに託されたのは、実行するのが不可能と思えるほど難易度の高い、ある「極秘指令」を実現するため、彼らを育成することだった。 監督は『オブリビオン』(2013年)で、クルーズと組んだジョセフ・コシンスキー。脚本は、『ユージュアル・サスペクツ』(1995年)でアカデミー賞の脚本賞を受賞し、『ミッション・インポッシブル』シリーズでもクルーズと組んでいるクリストファー・マッカリーをはじめ、ホラー映画『リング』のアメリカ版リメイク作『ザ・リング』でブラム・ストーカー賞にノミネートされたアーレン・クルーガー、そしてエリック・ウォーレン・シンガーが共同で担当。製作には前作からのブラッカイマーに加えて、クルーズが自ら参加。クリストファー・マッカリー、デヴィッド・エリソンらと共同で務めた。 出演は、前作からクルーズに加え、アイスマン役のヴァル・キルマーが続投。グースの息子ルースター役にはデイミアン・チャゼル監督の『セッション』(2014年)で主役のアンドリューを演じたマイルズ・テラー。マーヴェリックのかつてのガールフレンド、ペニー・ベンジャミン役には、『ビューティフル・マインド』(2001年)でアカデミー賞助演女優賞を始め、数々の賞を受賞したジェニファー・コネリー。 日本語吹替版はマーヴェリック役に、クルーズの吹替でおなじみの森川智之、アイスマンには東地宏樹。ルースター役に宮野真守のほか、現役トップガンのメンバーには中村悠一、内田真礼、武内駿輔、木村昴、内田雄馬、杉村憲司。ペニー役は本田貴子が務めた。
リアルサウンド編集部