NEXCO東日本、除雪車と連動して走る標識車の自動運転技術をいすゞ自動車と開発中
NEXCO東日本は10月30日、令和6年度第3回定例会見を実施し、管理事業本部長の田仲博幸氏が雪氷対策システムの開発状況について説明した。 【画像】ロータリ除雪車に追従する標識車の自動走行技術を開発中 同社では2023年に、準天頂衛星を活用したロータリ除雪車の自動走行を実現。その後方に追従する標識車の自動走行について、いすゞ自動車と共同開発に取り組んでいる。いすゞ自動車は自動運転バスの開発を行なっていることから、今回の共同研究に取り組むことが決まったとのこと。 標識車は、路肩を低速で走行している除雪車と一般車両の衝突や接触を防ぐため、ドライバーに電光掲示板や回転灯で注意喚起を行なうもの。除雪車と標識車の間隔は常に一定ではなく、カーブなど見通しのわるい地点では道路線形や勾配に応じて車間距離を広げる必要がある。 これを踏まえて、開発中の車両では、衛星測位システムによる除雪車・標識車それぞれの位置情報に加え、車車間通信により位置情報の共有や車間距離の指定を行なう仕組みになっている。除雪後に堆積部から雪塊などが落下した場合も、標識車は各種センサーによって安全を確保できるとのこと。 9月に道央道 岩見沢IC~三笠ICの本線車線規制内で走行試験を実施し、今冬期には積雪路面上での走行試験も行なう予定。標識車は現在2名体制で運用しているが、本技術によりワンマン走行を目指すとしている。
トラベル Watch,編集部:丸山花梨