全部“5030万画素”カメラの実力やいかに? 「AQUOS R9 pro」のカメラはスマホらしく撮れるライカカメラだった
人や動物を撮ってみるとどうか?
では人やネコを撮ってみる。 まずはアウトカメラで人。ちょっと遠いと顔、ある程度近いと瞳に枠が出て人物と認識し、そこにフォーカスが合い、人物向けの設定で撮ってくれる。 屋外での逆光状況でも撮ってみた。これはかなり強い逆光だったのだけど、HDRがきちんと働いて思ったよりちゃんと撮れていて感心。 ただ、人を撮るなら望遠カメラがお勧め。65mm相当というのは、スタイルがほどよくきれいに見えて、背景も整理できるし画質もいいのだ。 そしてポートレートモードにすると、カメラは自動的に3xの望遠カメラに固定されて、ぼかしと美肌の調整ができる。倍率が固定されちゃうのはちょっと残念。 だが、写りは素晴らしい。背景のボケ具合も見事だ。 ポートレートモードでは、人物以外にペットも指定できる。 ペットモードにすると、美肌の代わりに毛並みを調整できるのだが、まあ毛並みはオフのままでいいかなと思う。 もちろん、ポートレートモードはペットや人じゃなくてもいける。イルミネーションでポートレートモードを試してみると、背景の点光源が丸くボケているのが分かる。 人物編の最後は自撮り。 自撮りでポートレートモードにすると実に多彩な項目調整ができて面白い。
動画性能もさすがのフラグシップだった
では、その他いろいろと撮ってみよう。 季節柄、これは欠かせないよねということで青空と紅葉。 料理は2xで(手動で2x相当にしてみた)。 3xで電車。65mm相当の望遠カメラって使いやすい上に、高画質なのでよい。望遠カメラのセンサーサイズを上げて画質を向上させるってのはこれからのハイエンド機のトレンドになりそうだ。 行先案内板がちゃんと撮れてないのはシャッタースピードが速すぎるため。カメラ用フィルターを付けられるケースを用い(別売り)、NDフィルターを付けたらいいかも。そこまで凝ったことをするかはお好みですが。 そして夜。ナイトモードにすると、オートナイトの他、打ち上げ花火や星空モードも選べる。 ただ、通常は「オートナイト」をオンにしておくと、写真モードでも自動的にナイトモードになる(月のアイコンが青くなる)ので、それでOK。 オートナイトモードで。クリスマスイルミネーションを見事に撮ってくれた。空のグラデーションもイルミネーションもよい表現をしてくれました。 動画は、通常のビデオ(動画撮影)に加えて「PROビデオモード」を持っており、そこではシネマティック/ナイトビデオに加えてDolby Vision(ドルビービジョン)を選べる。 手ブレ補正は優秀で、階段を降りたり上ったりしながら撮っても揺れはきちんと補正されていた。 今回は試せなかったが、別売りのケースを介することで、カメラ用のフィルターを装着することも可能だ。 と、前モデルのAQUOS R8 proからフルモデルチェンジしたAQUOS R9 pro。基本性能はぐんと上がり、19mm相当のシングルカメラ1つから全部5030万画素のトリプルカメラ(しかもメインカメラは約1.05型)に大きく進化し、シャッターボタンもついた。 そこで気になるのは、ライカスマホのもう1つの雄、Xiaomi 14 Ultraと比べてどうなのか、というところ。 細かい機能や性能の違いを抜きにすると、ライカ成分がより多めで、ライカ気分を味わえるのがXiaomi 14 Ultra、ライカスマホだけどスマホ成分が強めで、普通のスマホ感覚で撮れるのがAQUOS R9 proといっていいかと思う。 (モデル:長谷川実沙)
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