乾燥機を使わない人は9割以上⁈便利なのになぜか使われない日本の「時短家電」事情
コスパやタイパよりも心の負担が減った
うちの場合、ディスポーザーや食洗機は、前に住んでいたマンションに最初から付いていたので、それを使っていました。なので、引っ越した現在も同様の機材を購入しました。コスト削減や時短などに役立ったかはわからないのですが、夜に家事と向き合わなくてもよくなりました。 食器を洗うときは、一皿ずつ洗剤で洗い、まとめて水で流していきますが、それがなくなります。食洗機を使う際にも、簡単な予洗いが必要ですし、食洗機に入れる作業も考えると、食事毎に自分で手洗いをするのとそこまでの時間差はないのかもしれません。 しかし、私としては、ある程度食器がまとまってから食洗機に入れるので、単純作業じゃなくなる感覚があります。あと、使用した食器を半日置いておく罪悪感も少ないです(まとまってないから、食洗機に入れられないといという言い訳ができる)。 ディスポーザーも同じ話で、夜に毎回汚いものを触らなくてよくなりました。この単純作業も若干気が滅入る作業だったのですが、それがなくなりました。 時短やコストを考えると、さほど大差がないんじゃないかと感じていますが、気持ちの上では負荷が下がった印象があります。 今後も、理系の研究者が母親になって感じた日々の疑問について、私なりに調べ、考えた結果を共有していけたらと思っています。
PROFILE
【山口利恵】 6歳の子どもを持つ母親で、博士(情報理工学)。普段は、東京大学大学院情報理工学系研究科ソーシャルICT研究センターの特任准教授として、情報系の研究を推進。また、情報オリンピック日本委員会や国際大学対抗プログラミングコンテストのメンバーとして、中高・大学生の数理情報科学教育の振興にも邁進。趣味はクラシック音楽。