警察官募集、アニメで 専門学校生が制作 「長所活かせる仕事」表現
大阪府警の警察官採用募集のアニメ動画を大阪市北区の専門学校「HAL大阪」の学生が制作し、1日から府内の商業施設などにあるデジタルサイネージ(電子看板)や動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開されている。「厳しいと思われがちな警察官の仕事をやさしく伝えたい」と、学生30人がアイデアを出し合った。【中田敦子、二村祐士朗】 【写真まとめ】警察官採用募集のアニメ動画の一コマ 犬と遊ぶことが大好きだった少女はいつしか警察犬の訓練士に、かけっこが得意だった少年はやがて逃走犯を捕まえる立派なお巡りさんに-―。「自分の長所を活(い)かせる仕事」と題した作品は、幼少時の趣味や経験がさまざまな職種がある警察官の仕事にも役立つことを1分以内の動画に込めた。ほかにも「“ヒーロー”になれる」「職業警察官」と題した2種類の動画も制作した。 同校と府警がタッグを組んで採用募集のアニメ動画を作ったのは2020年が始まりで、今回が3回目。過去2回の動画はユーチューブで計約7000回近く再生されるなど好評で、今回は同校CG・デザイン・アニメ4年制学科アニメーションコースの学生が10人ずつ計3チームに分かれ、半年近くかけて完成させた。 10月31日には、制作に携わった学生に対し、府警から感謝状が贈られた。同科4年の保木本萌さん(22)は「警察官は正義の味方というイメージがあり、憧れの存在。誰にでもヒーローになれるチャンスがあると動画を通して伝えたい」と話した。府警警務課の山内祐吾調査官は「動画を見て、勇気と正義感を持った方に一人でも多く受験してほしい」と期待を寄せた。 府警は、22日まで高校生を対象とした採用選考の申し込みを受け付けている。