「ホンダE-クラッチ」素朴な疑問に一問一答「自動変速する? 坂道発進に役立つ? 6速で急停止したらどうなる?」
●高いギヤのまま信号が赤に!止まりたいけど、そのときはどうする? 自動変速しないなら完全に停車する前にギヤを落とす必要が!? なんてことはなく、例えば6速でそのまま速度を落としていっても「E-クラッチ」がクラッチを切ってくれるので、エンジンがガタガタすることもなく、エンストもしません。そのまま止まれます。 普通のマニュアルトランスミッション車でも、クラッチを切ってしまえば6速でも停車できる──それと同じことになります。 ●6速で停止してしまったら、発進はどうする? 何速であれ、そこから急停止してもエンストしません。ただし、勝手にギヤは落ちてくれないので、再発進のために自分で1速 or ニュートラルまでギヤを落とす必要があります。 その場合はクラッチ操作をせず、シフトペダルを踏むだけでOK。 なお、停車時に2速以上のギヤになっていると、シフトダウンを促す表示がメーターに出ます。 ただし、仮に6速で停車してしまった場合でも、そのままスロットルを開けていくと、エンストはせず、ジワジワと前に進み出します。これは「E-クラッチ」が超繊細な半クラッチをして発進させてしまうのです。 しかし、これは半クラッチを無理やり長時間行っていることにほかならないので、クラッチを傷めてしまいます。意図的に行うのは推奨できません。 ●坂道発進には役立つ? 教習所の課題にもなっているように、クラッチの微妙な操作が求められる状況として、坂道発進がありますが、「E-クラッチ」はそうした場面で何らかの効果を発揮するのでしょうか。 結論としては「ちょっと役立つ?」。 というのも、「E-クラッチ」自体にずり下がりを防止するヒルホールドコントロール的な効果はありません。 ただし、ライダーが行う操作はスロットルを開ける&ブレーキを緩めるだけになりますし、「E-クラッチ」はエンストを起こしません。そうした面では役立つ要素があります。 まとめ●モーサイ編集部・上野 写真●山内潤也/ホンダ