人気“鍛キャビ”アイアンを中古でリサーチ 狙い目は「ZX7」や「221CB」?
フォーティーンやヤマハ、海外ブランドにも名品
フォーティーンは軟鉄鍛造にこだわりがあり、頑固な鍛キャビを作り続けている。「TB-7」(2022年)はヘッドサイズがコンパクトで一見マッスルバックにも見えるが、ソール幅がしっかりあり扱いやすい。5本セット7万円前後で見つかる。 ヤマハ「RMX VD/R」(2023年)は焼きなまし製法で打面に厚みを持たせた。ズッシリとした軟鉄鍛造らしい極上の打感が楽しめる。7万円台後半が相場と言える。
テーラーメイド「P7MC」(2020年)は短い番手からウェッジへの顔のつながりが美しい。この流れは2023年モデルや「P7CB」にも引き継がれている。6本セット、6万円台で見つかるだろう。 飛距離性能が譲れない人はキャロウェイ「X FORGED STAR」(2021年)はどうか。7番で29度と鍛キャビとしてはロフト角がストロングだ。必然的に5番もストロングになる点をお忘れなく。6本セット6万円台で見つかるだろう。
もっと手軽に楽しみたい人に…5万円以下の予算で探すと
ブリヂストン「ツアーB X-BL」(2018年)は3番から7番までがキャビティで、8番からPWまでがマッスルバック形状のコンボアイアン。限定モデルで数が少ないからこそ、誰とも被らないのが魅力。「ツアーB X-CB」(2018年)は最近、中古在庫が増えてきた。日米両ブランドの“顔”がイイとこ取りされ、構えやすい。 ダンロップ 「スリクソン Z785」(2018年)はZX7の前身モデル。ミズノ「MP-55」(2015年)はヘッドサイズが大きく、程よいグースがついているのでつかまりも良い。3万円前後で見つかる。ところで「ミズノと言えば軟鉄鍛造」というイメージが近年は薄れつつあるのが残念だ。 イマドキの軟鉄鍛造モデルは、軽くて弾くフェースを使うことで飛距離性能と寛容性を上げている。しかし純粋な鍛キャビのファンは減らない。マッスルバックより少しやさしくて、打感も劣らない点が好まれている。長く愛して使いこなそう。(文・田島基晴)