軍事行動も否定せず“グリーンランド手放せ” トランプ氏の本気度は?
「グリーンランドを手放せ」。デンマークに対し、応じなければ軍事行動も排除しないと踏み込んだトランプ次期大統領。本気なのか、脅しなのか。外報部デスクが解説します。 【画像】トランプ氏 どこまで本気? テレビ朝日外報部デスク解説
■「メキシコ湾」を「アメリカ湾」に改名?
領土拡大を目指しているのでしょうか。 トランプ次期大統領 「『メキシコ湾』を『アメリカ湾』に改名する」 キューバやメキシコにも囲まれるメキシコ湾の名前を変えると発言し…。 トランプ次期大統領 「『アメリカ湾』美しい名前だ」 アメリカがパナマに返したパナマ運河については、再び支配することを示唆。 トランプ次期大統領 「パナマ運河で起きたことは恥だ。バカにされてきたが、もう我々は愚かではない」 さらに、デンマーク領グリーンランドについても…。 トランプ次期大統領 「安全保障のためにグリーンランドが必要だ。ずっと前から言っている」 トランプ次期大統領は、軍事圧力の行使も否定していません。 どこまで本気なのか。なぜグリーンランドに目を付けるのか。外報部デスクが解説します。
■軍事行動も否定せず…
トランプ次期大統領 「安全保障のためにグリーンランドが必要だ。ずっと前から言っている」 トランプ次期大統領が購入したいとしたのは、世界最大の島であるグリーンランド。デンマーク領なのですが…。 トランプ次期大統領 「人々はデンマークが何らかの法的権利を持っているか知らない。もしあるなら、手放すべきだ」 そして、「デンマークが手放さなければ、経済的な圧力をかける」と主張しました。 トランプ次期大統領 「デンマークに非常に高い関税をかけるだろう」 グリーンランドの獲得やパナマ運河の再支配について、記者は「軍事力は使わないと約束できるか?」と質問しました。 トランプ次期大統領 「今、約束することはできない。何かしなければならないかもしれない」
■トランプ氏の本気度は?
テレビ朝日 外報部 斉木文武デスク 「グリーンランドはアメリカとヨーロッパを結ぶ最短距離に位置。冷戦時代も今も、ロシアの攻撃からアメリカ本土を守るためにも、アメリカがヨーロッパを支援するためにも、非常に重要な場所にある。今もアメリカ軍の宇宙軍の基地が置かれている」 また、グリーンランドは豊富な天然資源があることでも知られています。 斉木デスク 「温暖化が進んで、グリーンランドの氷もだいぶ解けてきている。資源開発がしやすくなって、中国資本の企業がかなり進出している」 本気で手に入れるつもりなのでしょうか。 斉木デスク 「4年前にも同じような発言をしている。本気度は100%なんですが、実際にグリーンランドを購入したい、手に入れたいということなのか、それともグリーンランドはずっとアメリカに従順でいてほしいことなのか、なかなか分からないと思う」
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