大谷翔平2年ぶり二刀流復帰 期待膨らむ2桁勝利&2桁本塁打 投手タイトル獲得に夢の3冠王
今年は、ドジャース大谷翔平投手が2年ぶりに投打の二刀流に復帰する予定です。昨年の世界一球団で、どんな投打にわたる活躍を見せるか楽しみです。 1918年と19年、ア・リーグのレッドソックス時代、元祖二刀流のベーブ・ルースが活躍しました。2018年から23年、同じア・リーグのエンゼルスで二刀流の大谷も成功しました。今年ナ・リーグのドジャースで大谷が二刀流として復活すれば、初のナ・リーグ、両リーグで本格的二刀流プレーヤーの誕生となります。 まずは、投打二刀流選手の勲章である、2桁勝利&2桁本塁打に期待します。大谷は22年にルース以来104年ぶり、23年に史上初の2年連続で偉業を達成しました。今年ナ・リーグで2年ぶり快挙を成し遂げれば、初の両リーグで達成となります。 次に、投手タイトル獲得です。これまで投手のタイトルがなく、打者では昨年、2年連続本塁打王、初の打点王を獲得。今年は投手で先発登板、投球回数の制限は予想されますが、3冠部門のいずれかでタイトルを取れば、初の投打ダブルタイトル獲得となります。 打撃部門では、夢の3冠王なるかに注目です。昨年ナ・リーグ打率2位で惜しくも首位打者を逃しましたが、今年こそ3冠王を期待します。ナ・リーグでは1937年ジョー・メドウィック(カージナルス)以来88年ぶりとなります。過去に3冠王は13人いますが、初の投打二刀流で達成となります。 3冠部門で最大の注目は、3年連続本塁打王、夢の60本台なるかでしょう。1927年ルースが前人未到の60本塁打を放って以来、合計6人が大台に到達。大谷は22年34本、23年44本、24年54本と年々10本ずつ増加。このペースで行くと、今年は10勝&60発、前人未到の領域となる「10-60」も期待できそうです。 昨年は54本塁打&59盗塁、史上初の「50-50」で大きな話題となりました。しかし投打二刀流やけがのリスクも考えると盗塁数減少はやむなし。それでも史上初の「60-30」など新たな金字塔に期待が持てます。 サイ・ヤング賞とMVPのダブル受賞も見えてきます。過去に同時受賞は11人いますが、当然ながら全員投手。「世界一の選手」を目指す大谷にとって、サイ・ヤング賞も究極の目標。初の投打二刀流として最高の栄誉となります。 最後はワールドシリーズ。世界一を懸けた大舞台で、ルースは投打二刀流として通算3勝も本塁打なし。そこで大谷には勝利投手とホームランを期待します。21世紀に入ってメジャー初の2年連続世界一も懸かります。3年連続4度目のシーズンMVPに加えて、ワールドシリーズMVPとダブル受賞の可能性も十分。今年も夢は膨らむばかりです。【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)