「何が起ころうと関係ない」両足を失ったブラジルのスケーターが日本で会心の滑り
◇UPRISING TOKYO(26日、有明アリーナ) 日本初の新しいスケートボード国際イベント「UPRISING TOKYO」が26日に開幕しました。 この日は男女ともに準々決勝が行われ、総勢67名が出場しました。 海外からも多くの選手が出場する中、注目を集めたのはブラジルかのフェリペ・ヌネス選手。ヌネス選手は6歳の時に列車事故で両足を失いました。そのため手を使って助走し、スケートボードで滑ります。 「体のバランスを取らなければいけない。できるだけはやくトリックをまとめてケガをしないようにしている。背中の方に重心を乗せる意識をしている」と滑るときに心がけていることを明かしました。 さらに、ハンディキャップを背負いながらも健常者と一緒の大会に出場することについて「招待されたことを本当にうれしく思う。健常者の方々と差別なくスケートができることに誇りを持っているし、素晴らしいこと」と話しました。 日本ではあまり見られないパラスケーターですが、今回の日本でのイベントでは「あなたに何が起ころうと関係ないんだというメッセージを送りたい」と気持ちを語りました。 結果は41人中29位と準決勝へ勝ち進むことはできませんでしたが、階段12段分の高さのレールでもしっかりトリックを決め、笑顔で滑り終えました。