いすみ・高秀牧場が正月の定番郷土料理「牛乳ようかん」 今年も販売
高秀牧場ミルク工房(いすみ市須賀谷、TEL 0470-62-6669)が12月3日、「牛乳ようかん」の予約販売を始めた。(外房経済新聞) 【写真】店内には、ジェラートやチーズなど、牛乳を使ったさまざまな加工品が並ぶ 「牛乳ようかん」は、正月の郷土料理として、房総地域で広く知られている。同工房の馬上温香さんは「地元で育った私にとって、なじみある正月の定番品。多くの人に味わってもらえたらと思い昨年販売したところ、『昔食べていたので懐かしい』『おばあちゃんが昔作ってくれていた』と好評だった。年末の定番商品にできたらと思い、今年も予約販売を始めた」と話す。 同工房では牛乳ようかんの上にミカンをのせた大小の2種類を用意。「材料は、牛乳、寒天、砂糖とシンプルだが、家庭によってアレンジはさまざま。ユズゼリーをのせる家もある。同工房のパティシエの実家ではミカンをのせるのが定番だったので、皆で話し合ってミカンをのせて商品化した」と話す。「『ようかん』という名前なので、あんがないのかと驚かれる人もいるが、あんは使っていない」という。 現在、酪農業界は飼料の高騰などの影響で厳しい状況が続いている。「『牛乳を飲んで応援してほしい』と呼びかけても体質的に飲めない人がいたり、量に限界があったりと難しい。ただ、牛乳はさまざまな商品に加工できる。牛乳を少しでも身近に感じてもらえるように、当工房では、ジェラートやチーズに加工し販売をしている。牛乳ようかんもその一つ。近代酪農発祥の地でもある千葉県の郷土料理を味わいながら、少しでも酪農について考えるきっかけになれば」と話す。 価格は、小(150グラム)=300円、大(300グラム)=500円。予約限定。受け取りは12月29日~31日。店頭での受け取りのみ。営業時間は10時~17時(30日・31日は16時まで)。木曜定休(1月1日~4日は休業)。
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