「近所の買い物にちょっと着た服」は毎回洗うべきですか?「3回くらい着てる」と言ったら、友人に「毎回洗わないの?」と驚かれました…
近所のスーパーへの買い物など、ちょっとだけ外出するときに家着から外着に着替えて、帰宅後はまた家着に戻る……という人も多いのではないでしょうか。この場合、外着は短時間しか着ていないので洗濯しなくてもいいような気がします。 そこで本記事では、服を着るたびに毎回洗う場合と、3回着てから洗う場合のコストの比較をしてみました。また、複数回着るメリット・デメリットや、毎回洗濯したほうがよいケース、毎回洗濯しなくてもよいケースなども紹介します。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
費用の比較
毎回洗う場合と3回着てから洗う場合を比較したときに、最も気になることは光熱費の違いではないでしょうか。洗濯容量12kgのドラム式洗濯機と縦型洗濯機でそれぞれ比較してみました。 ドラム式洗濯機は日立のBD-SX120JL、縦型洗濯機は東芝のAW-12VP3の消費電力・標準使用水量で計算します。 毎回洗う場合は、3回着てから洗う場合と比べて洗濯量が単純に1/3になると仮定して計算しました。計算結果は図表1のとおりです。 図表1
出典:日立グローバルライフソリューションズ株式会社 ドラム式洗濯乾燥機 BD-SX120JL、東芝ライフスタイル株式会社 AW-12VP3(T)/(W)、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&Aから筆者作成 1年間の光熱費に換算すると、ドラム式洗濯機は約6000円、縦型洗濯機で約1万1000円の差が生じます。この差を大きな違いと感じるか、思ったほど差がないと感じるかは人それぞれでしょう。
複数回着てから洗うメリット・デメリット
同じ服を何度か着てから洗うメリットは、洗濯の回数が減るため服の生地が傷みにくいことが挙げられます。洗濯機のゴミ取りネットにたまったゴミの多くは、洗濯により服の繊維が抜け落ちたものであり、洗濯をすればするほど繊維が抜けて服の生地は薄くなっていきます。 そのため、洗濯回数を減らすことは衣類を長持ちさせることにつながる可能性があります。また、洗濯にかかる時間も減らせるため、他のことに使える時間が増えることもメリットでしょう。 一方でデメリットは、他の人にも分かるほどの汚れやにおいがあれば、周りに不快感を与えることです。また、洗う回数を減らすとしつこい汚れがついて、なかなか洗い落とせなくなる可能性があります。洗濯物の全体の量が増えると、余計に汚れが落ちにくくなるため悪循環といえるでしょう。