輪島のビル倒壊 「杭基礎建物の転倒は国内初」
北陸朝日放送
能登半島地震で倒れた輪島市のビルについて日本建築学会北陸支部は、 基礎に杭を打ち込んだ建物が転倒した日本で初めての事例だと報告しました。 日本建築学会はこれまで 能登半島地震で被害を受けた全ての建物の調査を行ってきました。 中でも輪島市河井町では7階建てのビルが倒れ、 隣の住宅に住む2人が死亡しました。 北陸支部の報告会ではこのビルについて、基礎部分に杭を打った建物が転倒した 国内で初めての事例だと報告されました。 そのうえで「これまでの耐震設計は杭が破壊されるかどうかに着目してきた。 今後は、想定外の大地震で杭が破壊されても建物が転倒しないための配慮が必要で、基礎の強さにも余裕を持たせる必要がある」と述べました。 今後、結果をまとめた報告を8月に行い、来年にも、報告書をまとめる方針です。